下顎前突はどんな病気?

下顎前突とは下顎が上の歯より前方へ突出している状態をいいます。原因には遺伝的なものと前歯で噛む癖などの後天的なもの、成長ホルモンの過剰分泌によるものがあります。症状が軽い場合には下顎の小臼歯を左右1本ずつ抜いて、下の前歯を後ろに動かす矯正治療をします。矯正治療で改善が難しい場合は、顎の骨を切って位置を調整する手術をします。

下顎前突の主な症状は?

下顎前突の症状が、でるのは発育とともに顕著になっていきます。身長の伸びに、連動して下顎がでてきてしまいます。12歳から15歳のころに、おこる成長期に幼少のときには目立たなかった下顎の突出感であったり顎のゆがみなどが顕著になっていきます。女性の場合には18歳程度、男性の場合には20歳程度で停止していくことになっています。

下顎前突の主な原因は?

下顎前突の原因としてあげることができるものが、一つは先天性といわれています。その他の場合には、顎骨の異常発達によることが多くなっています。その為遺伝的要因が関与しています。また食事を行っていく際の前噛みの癖であったりも関係してきますので後天的な要因もやはり関係していくものになっていきます。また成長ホルモンが過剰にでた場合にもなります。

下顎前突の主な検査と診断方法は?

下顎前突の検査方法としては、頭部エックス線規格写真を用いる画像検査が主流です。まずは頭部を固定し、頭部形態の計測や骨の形態異常の診断を行います。そしてこの検査により、不正の主な成因を、歯牙の傾斜や位置異常による歯槽性不正咬合、顎骨の形態や位置異常による骨格性不正咬合、および早期接触等の下顎骨の機能的変異による機能性不正咬合の3つに分類します。成因を明確にし、それに適した矯正装置の選択へと繋げます。

下顎前突の主な治療方法は?

下顎前突の治療法としてあげられるものが、顎の矯正手術になってきます。手術などを行う前には1~2年程度の歯列矯正を行っていく必要があります。手術では顎骨の位置を動かして噛み合わせなどの調整をおこなっていきます。術後にもすこしづつ噛み合わせの調整を進めていきます。手術の際には、全身麻酔などをもちいていき2週間程入院をしていくことになります。

下顎前突の初診に適した診療科目