叢生はどんな病気?

叢生とは、口の中で歯が重なり合って生えている状態のことをいいます。これは歯の大きさと比べて顎が小さいことが原因となります。そのため、諸外国の人と比べて顎が小さい日本人に歯並びの悪い人が多く見られるのです。歯並びが悪いということは外見上の見栄えが悪くなるというデメリットもありますが、その他にも虫歯や歯周病になってしまう歯の健康上のデメリットもあります。

叢生の主な症状は?

叢生は、その歯並びと、見た目以外には特に見受けられるような症状はないといえますが、その歯並びの悪さゆえに、歯磨きが行き届かず、それに伴って様々な弊害が見受けられるようになります。例えば、歯磨きが不十分で、葉の色が黄ばんできたり、歯周病や虫歯になってしまったりすることもあります。このように間接的にいろいろなことが起こってきます。

叢生の主な原因は?

叢生の原因は歯の大きさに対して顎の大きさが小さすぎるために歯が生える隙間がないために起こります。乳歯が虫歯になったり早いうちに抜けてしまうと空いた隙間に向かって隣り合う歯が移動してしまい、永久歯が正しい位置に生えてくることができないために起こるケースもあります。他にも永久歯が生えてきているにも関わらず、乳歯が抜けないためになる場合もあります。

叢生の主な検査と診断方法は?

矯正歯科での叢生の精密検査方法は、まず、レントゲン写真で歯列、顎関節、歯肉の状態、親不知の有無、親不知の状態などを確認します。そして、顔全体(前、横)の通常のカメラによる撮影、口腔内も鏡を入れて歯列全体を撮影します。続いて、口腔内模型を作成するため型を取ります。また、これらを元に問診、視診をし、患者さんに診断内容、今後の治療方針を伝え、相談します。

叢生の主な治療方法は?

叢生の治療法は歯列矯正によって行います。程度によって違いはありますが、全体的に矯正を行ったり、一部だけの矯正で良い場合もあります。状態がひどい場合や、口腔内の大きさと歯の本数が合っていない場合には抜歯も行った上で矯正器具を取り付けます。矯正が終わるまでには時間がかかりますが、目立たない矯正器具や歯の裏側から取り付ける器具もあり、矯正中の見た目の悪さを軽減できます。

叢生の初診に適した診療科目