指の湿疹はどんな病気?
指の湿疹とは、指の表面である皮膚に観察される湿疹のことですが、これが発生する原因は様々です。いろいろな種類の皮膚病であることもありますし、皮膚以外の疾患による症状の一つである場合もあります。
指の皮膚に湿疹ができると、その多くの場合はかゆみを伴うといわれています。時として、かゆみのほかにも腫れや赤みなども伴うことがあります。
指の湿疹の主な症状は?
手の指の湿疹の症状は、人それぞれ違いますが、まず手や指全体が乾燥して皮膚が粗くなり、皮膚がぽろぽろ落ちる状態になります。次いで亀裂やただれを生じ、紅斑や小さな水膨れなど炎症性の変化が生じてかゆみを生じます。湿疹は、アトピー性皮膚炎や単なる手荒れと間違えることが多く気付かない人もいます。
湿疹になっても初めのころは、あかぎれ、ひび割れ、乾燥といった普通の手荒れのような状態がほとんどで、悪化してから手荒れではなく湿疹とわかる人が多いです。
指の湿疹の主な原因は?
指の湿疹が起こる病気として、物理的な要因と病気の要因による原因が考えられます。物理的な要因としては、洗剤や薬剤などの刺激が直接皮膚にダメージを与えることがあげられ、指の湿疹の多くはこのような直接的な刺激が誘因です。水仕事をしたり、冬場の空気の乾燥なども要因のひとつです。
病気による要因としては、アレルギーやアトピー性皮膚炎、じんましんなどの全身に湿疹ができる病気によって指に湿疹ができる事です。
指の湿疹の主な検査と診断方法は?
指の湿疹の検査方法とは、なぜ指に湿疹が現れているのかを知る為にまず詳しい問診を行います。主婦や美容師等による湿疹の場合は、ほぼ原因は水と薬品なので特別な検査を行う事はないです。しかしそれが突然現れて見た目も皮が剥がれたりと異常がみられる場合はなんらかの感染症も疑い、皮膚の組織を採取し顕微鏡で検査をします。そして血液検査も行います。
指の湿疹の主な治療方法は?
指の湿疹に対して行われる治療法は、徹底的な保湿を心掛けることです。主に保湿クリームを継続的に患部に塗布する治療の方法が一般的であり、それによって症状が改善するケースが多く存在します。また、それと同時に乾燥した状態を作らないことも治療として確立されています。水仕事は素手で行わず、手袋を着用して行います。室内にいる場合には加湿することを意識し、患部が悪化しないように心がけます。
かゆみや皮膚炎が強い場合には、ステロイド外用薬を患部に外用し、抗ヒスタミン剤を内服します。
指の湿疹の初診に適した診療科目
- 皮膚科 ( 皮膚科の病院一覧 )