間欠熱はどんな病気?
間欠熱とは、診断に有用とされる熱型分類の中の1つです。1日の中の体温の変動が1度以上あって、もっとも体温が低いときには平熱に戻ることが特徴です。また、このタイプの発熱は、悪寒、発汗をくりかえし易く、体力の消耗が生じやすいといえます。間欠熱の主な症状は?
体温が1℃以上の変化をもって上昇と下降を繰り返し、それが数時間から数日の間隔で続きます。似た症状に弛張熱もありますが、間欠熱はその一日の最低体温が37℃以下の平熱であるのに対し弛張熱は平熱まで下がりません。
間欠熱の主な原因は?
高熱と平熱が交互に現れる間欠熱には、原因とされるいくつかの病気があります。夜間に高熱があり、朝になったら熱が下がっていたというような場合は、小児では溶連菌感染の可能性が考えられます。また成人ですと尿路感染症で、このような発熱を呈することが多いです。また海外渡航歴があればマラリアなどの感染症も考える必要があります。
その他、シラミやダニに咬まれ発症する感染症、敗血症、胆石による閉塞で胆汁がうっ滞したところに細菌感染が重なった場合などによることもあります。
さらに新型コロナウイルスの感染例に間欠熱と思われる熱型を呈す患者が報告されています。
間欠熱の主な検査と診断方法は?
間欠熱の検査方法は体温を計測し、1日の体温差が1℃以上あって37℃以下まで下がると確定します。高熱と平熱を繰り返すことはよくあるので、体温を細かく計測して平熱と高温の差を調べます。
不規則に高熱と平熱を繰り返したり、定期的に高熱と平熱を繰り返す発熱も多いので、診断を確定させるためには、体温計測で正確な数値を調べることが必要です。
間欠熱の主な治療方法は?
発熱によって脱水症状を起こしている時は経口補水液による脱水対策が必要です。乳児症例や意識レベルの低下により経口摂取が困難な場合は、静脈から点滴治療を行うこともあります。間欠熱の症状が治まらない時は、原因の検査、診断が必要です。解熱剤を使うと他の熱型でも間欠熱の熱型を呈することが多いため注意が必要です。間欠熱の初診に適した診療科目
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