稽留熱はどんな病気?
稽留熱とは、一日の中で体温が一度を超えて変動するような発熱を意味します。大切なのは、体温の変動を一日の中でとらえるということです。また一般的には、38度を超える発熱があって、さらにこの大きさの変動が認められる場合に限定されるとされています。このタイプの発熱は、いくつかの特異的な病気にともなって見受けられるとされています。
稽留熱の主な症状は?
38.5℃以上の発熱が見られる高熱のタイプのひとつに稽留熱があります。稽留とは留まる・滞るを意味する言葉です。その言葉通り、このタイプの発熱では高熱が持続し、かつ一日のうちの体温の差が1℃以内という症状を示します。歩行や立ち上がることが困難になり、急激に体温が上昇する段階では頭痛や強い寒気を感じるケースが多くあります。
稽留熱の主な原因は?
稽留熱が引き起こされる原因としては、高熱の諸元となっている要因が消失しないことが挙げられます。体温が高くなっている要因がそのまま長期間継続することにより、体温がなかなか下がらない状態が引き起こされます。抵抗力が低下していることも要因として挙げられており、著しく抵抗力が下がっている場合は発症する可能性が更に高くなります。
稽留熱の主な検査と診断方法は?
稽留熱は、一日に1℃以内の差で持続的に高熱が続いていることを指しているので、この熱型で考えられるのは、腸チフスや肺炎、日本脳炎など、考えられる疾患が出てくるので、それを確定診断にするための検査方法には、血液検査が必須となってきます。その他にはレントゲンも有効で、それでもわからなければ、CTやMRI、エコーなど詳しく調べる場合もあります。
稽留熱の主な治療方法は?
稽留熱の治療法は、投薬による治療が一般的に行われています。抗菌剤やワクチンの摂取が一般的であり、これには長期間の投与が必要になる場合が多いです。症状は徐々に軽減していきますが、年単位の治療期間が必要になることが多く、継続性が重要になります。また手術等による治療の例は稀で、ほぼ投薬の治療によって改善する場合がほとんどです。
稽留熱の初診に適した診療科目