挫滅創はどんな病気?

挫滅創といわれるのは体表が、摩擦による損傷を受けて真皮や、皮下組織にまで及んでしまったレベルで、損傷した状態をいいます。また、急激な圧力によって同じように損傷を受けた場合もいいます。手足は、特に露出が多く外界と接触していたり、使用頻度も高い為に最も外的損傷を受けやすい部位のひとつです。ゆえに、損傷も、この状態に陥りやすくなります。

挫滅創の主な症状は?

挫滅創の症状は、擦り傷(擦過傷)、切り傷(切創)、つぶされるような傷(圧挫創)、巻き込まれて皮膚がめくりとられるデグロービング損傷があります。中には、完全に体の部位の一部が切断されることもあります。主に腕や指、足など、露出している頻度が高く、使用頻度も高い部位が外傷を受けやすい状態となっています。骨、腱、神経の損傷の程度によって障害も異なります。

挫滅創の主な原因は?

挫滅創を引き起こす原因は、摩擦による損傷です。長時間、あるいは強い力によって皮膚が摩擦されることにより、皮、皮下組織、ひどい場合はそのさらに下のレベルまでに損傷が起こります。この怪我を引き起こす主な要因として、衣類などによる長時間の摩擦、サイズの合わない靴を使用したための靴ずれ、それに激しい運動による強い圧力を伴う接触などが考えられます。

挫滅創の主な検査と診断方法は?

挫滅創の検査方法は、視診によって、外傷が現れていないかをまずは検査します。そしてそれぞれの傷の種類がどのようなものであるかを詳しく調べるのです。代表的なものとして擦過傷、節操、圧挫創などがあり、デグロービング損傷もあります。また場合によって完全に切断されていることもあるのです。これらの違いと同時に、細菌感染検査を実施するために患部の一部を削りとり、電子顕微鏡で観察したりもします。

挫滅創の主な治療方法は?

挫滅創の治療法は、まずはすぐに応急処置をするということが大事となります。きちんとした止血を行うためには、患部を直接圧迫しなくてはいけません。氷など冷たいものがあれば、それによって局所冷却をやることで、症状をさらに和らげることができるようになります。神経が損傷している場合もあるので、触診によって感覚を調べ、場合によっては集中的な治療もやらなくてはいけません。

挫滅創の初診に適した診療科目