熱疲労はどんな病気?
熱疲労とは熱中症の分類した症状の一つで、熱痙攣、熱失神、熱射病と分類していたものの一つになります。暑さによって、水分と塩分が過剰に失われ、血液の量も減少するので様々な症状を起こします。ふらつきや、失神状態にもなることがあり、発汗が見られ、血圧は低下します。そうなると事態はかなり深刻です。体を冷やし、静脈点滴を受け、水分塩分を補給します。
熱疲労の主な症状は?
熱疲労の症状は、疲労や脱力感、さらにはめまいや立ちくらみなどのような状態に陥るものです。さらに吐き気や頭痛、目のかすみなどを感じることもあります。顔面は青ざめて、全身には大量の汗をかきます。心拍数の上昇などの体の変化が強く表れてきます。そこからさらに病状が進むと、気を失ったり錯乱を起こすといったような病状も見られます。
熱疲労の主な原因は?
熱疲労の原因は、体から水分やナトリウムが大量に失われることにより引き起こされるものです。人間の体にとって、水分やナトリウムは必要不可欠なものです。しかし、外気温の急上昇や激しい運動によって、体からは汗となって水分やナトリウムが失われていきます。その結果、必要とされる水分やナトリウムが不足し、倦怠感や体調不良などの変化を発生させます。
熱疲労の主な検査と診断方法は?
熱疲労は熱中症のひとつであり、検査方法は体温の測定や問診によるのが一般的です。体温は40℃以下で殆ど平熱である場合は、このタイプの熱中症である可能性があります。意識障害はないか、筋肉痛や嘔吐、多量の発汗がないかを確認します。皮膚が冷たくなり、夏バテのような症状が現れるのが特徴なので、それが発生していないかを検査します。
熱疲労の主な治療方法は?
熱疲労の治療法は、軽度の場合は症状が発生した地点の近くにある木陰で休ませます。それと同時に、着衣のボタンやベルトを緩めて熱を多く発生させる脇・首筋付近を、重点的に濡れタオルや氷で冷やし、飲み物は冷えたスポーツドリンクを飲ませて経過観察をします。それでも良くならない重症者の場合は、救急車を呼んで医療機関で点滴等の応急処置をしてもらいます。
熱疲労の初診に適した診療科目