グラム陰性桿菌はどんな病気?

グラム陰性桿菌とはグラム染色において、クリスタルバイオレットによって脱色されない桿菌のことです。
呼吸器系疾患の主な起炎菌はインフルエンザ菌、肺炎桿菌、緑膿菌、レジオネラ・ニューモフィラなどがあります。泌尿器系疾患の起炎菌は大腸菌、セラチアなどがあり、消化器系疾患の起炎菌はヘリコバクター・ピロリ、チフス菌、赤痢菌、ペスト菌などがあります。

グラム陰性桿菌の主な症状は?

グラム陰性桿菌に感染したときの代表的な症状は、上下腹部の激しい痛みと下痢、38℃以上の発熱、悪心・嘔吐です。下痢の中には、血便を伴ったり、頻回にわたる水様便、あるいは、粘り気がある粘液性の便がみられることもあります。
重症の場合、脱水、急性脳症などによる意識障害に陥ったり、血尿、浮腫、ヘモグロビン尿などの尿毒症があらわれることもあります。

グラム陰性桿菌の主な原因は?

グラム陰性桿菌は私たちの体の中にも存在し、代表的なものが大腸菌です。
しかし体の免疫が弱っている状態の人が感染するとショック状態になり多臓器不全にまで陥る感染症になるのです。この感染症の原因は大腸菌などの菌に、不用意に抗生物質を投与することでさらに毒素を放出してその毒素が循環器や消化器系臓器にダメージを与えるからなのです。

グラム陰性桿菌の主な検査と診断方法は?

グラム陰性桿菌とは、大腸菌に代表される鞭毛がついている菌のことでその検査方法としては血液検査により行います。検査機器がある医療機関では1時間もあれば診断することが出来ます。
大腸菌などは体内にも普通に住んでいる菌ですが、自己免疫がおちている状態で感染しますとショック状態に陥り、多臓器不全から死に至る可能性もあります。

グラム陰性桿菌の主な治療方法は?

グラム陰性桿菌の治療法として代表的なものは薬物療法です。このグラム陰性菌の病原性をもつ外膜に対抗するものとしてあるのがEDTAを伴うリソソーム・抗生物質のアンピシリンといった薬剤です。
また、クロラムフェニコール・結核の治療に用いられた最初の抗生物質であるストレプトマイシン・ナリジクス酸といったものもこの病原菌には有効であるとされています。

グラム陰性桿菌の初診に適した診療科目