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認知症疑いの親を、上手に受診させるには?
今回のホームページ制作に役立つコンテンツは、8月31(月) 日経Goodayセレクションに掲載の「認知症疑いの親を、上手に受診させるには? 」をご紹介させて頂きます。
認知症は早期発見が大切ですが、例えば自分の親にどのような症状が出たら認知症を疑えばいいのでしょうか?その基準がはっきりしない人も多いのではないでしょうか?
認知症の疑いがあってもなかなか病院を受診してくれない親などをどのように連れて行けばいいのか、早期発見と早期受診のコツについて紹介します。
早期発見が大切な認知症ですが、症状がかなり進まないと気付かれないケースが多いです。
「例えば親の場合、同居していれば変化に気付く機会もありますが、1年に1回か2回帰郷する娘・息子ではなかなか分からない」と、指摘する先生もいらっしゃいます。
同居していなくても分かる兆候はないのでしょうか。判断に役立つチェックリストの一つが、「認知症の人と家族の会」が作成した「家族がつくった認知症早期発見のめやす」です。
これら20個のチェック項目を念頭に置きつつ、最近あったことなどについて話をよく聞いたり、たまに会ったときによく観察したりすれば、変化に気付くことがある程度は可能になるといいます。
当てはまる項目がいくつかあれば、認知症の疑いが強いので、一度病院で詳しい検査をしてもらうといいでしょう。
認知症の疑いがあると気付いたものの、「自分は病気ではない」と思っている親などを医療機関に連れて行くのは、本人の反発を招くこともあり大変です。
本人に説明して納得が得られた上で受診するのが一番望ましいですが、納得しないケースも多いものです。その場合、認知症の特徴に合った、いろいろな工夫が必要になります。
以下、比較的有効と言われている工夫になります。
(1)できるだけ抵抗の少ない科を受診する
認知症専門の診療を受けるには、通常は「物忘れ外来」や「精神神経科」「神経内科」などを受診しますが、初期の認知症の人は、「精神神経科」に強い抵抗がありますので、「物忘れ外来」「老年科」「心療内科」「神経内科」などで一般的な診断を受けてから、認知症専門の診療に移行するとよいでしょう。認知症専門医を受診したい場合は「日本認知症学会」のホームページから検索できます。
(2)「私の健康診断に付き合ってください」とお願いする
あらかじめ医療機関に話をしておき、名前を呼ぶときに本人の名前ではなく付き添いの名前を呼んでもらい「ご一緒にどうぞ」と呼び入れてもらいます。まず形だけ、介護者の診察をして、「せっかくですから血圧を測りましょう」というようにして本人の診察に移ると受け入れてくれる場合が多いです。医師の協力、演技力が必要となりますが、この方法でうまくいくことが多いと言われています。
(3)訪問診療をしてもらう
「○歳以上の方を対象に、訪問の健康診断をしていますが、診察させてもらってもよろしいですか?」と医師がいえば、拒否する人は少ないといいます。
(4)「保健所に健康診断に行きましょう」と誘う
認知症相談をしている保健所に誘うのも一手段で、病院よりも抵抗がなく受け入れやすいです。ただし保健所ではCTやMRIの検査はできないので、保健所から、病院への受診を薦めてもらいます。
(5)かかりつけ医に「知り合いのよい先生を紹介しよう」と薦めてもらう
かかりつけ医に協力してもらい、紹介状まで渡されると大部分の人は従うものだそうです。
(6)頭痛、だるいなどの身体症状をきっかけに受診する
頭が痛い、だるいなど身体症状を訴えるときに、担当医に協力してもらい、本当は風邪による頭痛であっても、「頭の検査もしておいた方がいい」と認知症とは言わずに検査してもらう、あるいは専門医を紹介してもらうなどがあります。
他に受診時の工夫として、落ち着きがない人の場合は付き添いを2人にします。家族の言うことをなかなか聞いてくれない場合は、ヘルパーやソーシャルワーカーなど家族以外の人に付き添ってもらい、受診日をあらかじめ言わないで当日の朝、「予約しているので行きましょう」と言うなど、その人の性格や状況によって対応するとうまくいくことが多いと言われています。
認知症は早期発見が大切ですが、例えば自分の親にどのような症状が出たら認知症を疑えばいいのでしょうか?その基準がはっきりしない人も多いのではないでしょうか?
認知症の疑いがあってもなかなか病院を受診してくれない親などをどのように連れて行けばいいのか、早期発見と早期受診のコツについて紹介します。
認知症、早期発見のコツ
早期発見が大切な認知症ですが、症状がかなり進まないと気付かれないケースが多いです。
「例えば親の場合、同居していれば変化に気付く機会もありますが、1年に1回か2回帰郷する娘・息子ではなかなか分からない」と、指摘する先生もいらっしゃいます。
同居していなくても分かる兆候はないのでしょうか。判断に役立つチェックリストの一つが、「認知症の人と家族の会」が作成した「家族がつくった認知症早期発見のめやす」です。
これら20個のチェック項目を念頭に置きつつ、最近あったことなどについて話をよく聞いたり、たまに会ったときによく観察したりすれば、変化に気付くことがある程度は可能になるといいます。
当てはまる項目がいくつかあれば、認知症の疑いが強いので、一度病院で詳しい検査をしてもらうといいでしょう。
認知症の人を受診させるコツ
認知症の疑いがあると気付いたものの、「自分は病気ではない」と思っている親などを医療機関に連れて行くのは、本人の反発を招くこともあり大変です。
本人に説明して納得が得られた上で受診するのが一番望ましいですが、納得しないケースも多いものです。その場合、認知症の特徴に合った、いろいろな工夫が必要になります。
以下、比較的有効と言われている工夫になります。
(1)できるだけ抵抗の少ない科を受診する
認知症専門の診療を受けるには、通常は「物忘れ外来」や「精神神経科」「神経内科」などを受診しますが、初期の認知症の人は、「精神神経科」に強い抵抗がありますので、「物忘れ外来」「老年科」「心療内科」「神経内科」などで一般的な診断を受けてから、認知症専門の診療に移行するとよいでしょう。認知症専門医を受診したい場合は「日本認知症学会」のホームページから検索できます。
(2)「私の健康診断に付き合ってください」とお願いする
あらかじめ医療機関に話をしておき、名前を呼ぶときに本人の名前ではなく付き添いの名前を呼んでもらい「ご一緒にどうぞ」と呼び入れてもらいます。まず形だけ、介護者の診察をして、「せっかくですから血圧を測りましょう」というようにして本人の診察に移ると受け入れてくれる場合が多いです。医師の協力、演技力が必要となりますが、この方法でうまくいくことが多いと言われています。
(3)訪問診療をしてもらう
「○歳以上の方を対象に、訪問の健康診断をしていますが、診察させてもらってもよろしいですか?」と医師がいえば、拒否する人は少ないといいます。
(4)「保健所に健康診断に行きましょう」と誘う
認知症相談をしている保健所に誘うのも一手段で、病院よりも抵抗がなく受け入れやすいです。ただし保健所ではCTやMRIの検査はできないので、保健所から、病院への受診を薦めてもらいます。
(5)かかりつけ医に「知り合いのよい先生を紹介しよう」と薦めてもらう
かかりつけ医に協力してもらい、紹介状まで渡されると大部分の人は従うものだそうです。
(6)頭痛、だるいなどの身体症状をきっかけに受診する
頭が痛い、だるいなど身体症状を訴えるときに、担当医に協力してもらい、本当は風邪による頭痛であっても、「頭の検査もしておいた方がいい」と認知症とは言わずに検査してもらう、あるいは専門医を紹介してもらうなどがあります。
他に受診時の工夫として、落ち着きがない人の場合は付き添いを2人にします。家族の言うことをなかなか聞いてくれない場合は、ヘルパーやソーシャルワーカーなど家族以外の人に付き添ってもらい、受診日をあらかじめ言わないで当日の朝、「予約しているので行きましょう」と言うなど、その人の性格や状況によって対応するとうまくいくことが多いと言われています。