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目の充血もしかして感染症?

今回のホームページ制作に役立つコンテンツは、6月20日(土)日経プラス1に掲載の「目の充血もしかして感染症?」をご紹介させて頂きます。


ふと鏡を見た時、白目が真っ赤に充血していて驚いたことはありませんか?
よく見ると、白目の中に赤いうねうねした血管が見えて、さらにギョッとすることも..。
疲れ目による充血なら一時的な症状ですが、病気のサインのこともあります。
注意すべき病気と、見分けるポイントをまとめます。

白目は赤く見えるのは、たいてい結膜充血
粘膜の中の血管が太くなり、肉眼で見えるようになった状態です。
 

結膜とは

結膜とは、白目の表面を覆う膜のことをいいます。
まぶたの奥で折り返し、まぶたの裏側までおおっています。
膜には無数の血管があり、細い血管で普段は見えませんが、目が疲れると血流を増やして疲労回復を進めようと血管が太くなります。
すると肉眼ではくっきり見えるようになります。これが結膜充血です。
 

感染、アレルギーによる充血は目の炎症

結膜の充血を起こす主な原因は下記3つあります。
(1)感染
(2)アレルギー
(3)目の疲労など

(1) では、ウイルス性結膜炎に感染して充血に至るケースが多いです。
いわゆる“はやり目”と呼ばれる感染症で、プールで移りやすい夏の病気と思われがちですが、 実際は1年中見られます。
この病気は感染力が強く、子供から高齢者まで、誰にでも起きます。目やにや目のかゆみ、痛みなどを伴うことが多いです。
(2)アレルギーが充血の原因となる場合は、今の季節の花粉症が代表的ですが、ハウスダストやダニが原因の場合は1年を通して発症します。
こちらもしばしば、目のかゆみなどを伴います。

この2つのケースでは、目の「炎症反応」によって充血します。どちらもよくある病気で、だれにでも発症します。
発症の初期は目やになどの随伴症状が弱いことも多く、その場合、区別するのがかなり難しいです。
このため、たとえば例年花粉症で目が赤くなる人が、たまたま今ごろの時期にウイルス性の結膜炎になったりすると、少し面倒なことになります。
本人は『花粉症だ』と思い込んでいるので、いつものアレルギー用点眼薬を使います。
でも、どうもすっきりしないなどと思っているうちに、結膜炎がひどくなったり、家族などにはやり目を移してしまうといったケースが時々あります。
強膜炎ぶどう膜炎といったより深刻な病気でも、素人目には結膜炎と区別しにくい充血が起きることがあります。
この場合はたいてい、目の痛みや視野全体がかすむなど、充血以外の症状が強く出るので、そんなときはすぐに眼科を受診しましょう。
ちなみにアレルギーによる充血の場合、症状を抑える最も確実な方法は、花粉などアレルギー物質との接触を減らすことです。
密封性の高いメガネやゴーグルを利用するといいでしょう。
 

乾燥も一因に

感染でもアレルギーでもない(3)の疲れ目の場合は、単に目を休めればいい…と思うかもしれませんが、「もう一つ、注意した方がいい病気があります。
それは、ドライアイです。
涙の量が減ったり、涙の成分が劣化するなどの理由で、目の表面が乾きやすくなる病気です。目の乾き感や疲労感のほか、充血が起きることも多いので、最近、どうも目の疲れや充血がひどいと感じている人は、ドライアイの可能性を考えるべきでしょう。
特に、コンタクトレンズを使っている人や、パソコン作業などで目を酷使する人は、ドライアイになりやすいと考えられています。
軽いドライアイなら市販の目薬でもある程度は楽になりますが、涙腺の働きを改善する処方薬を使えば、もっと改善できる可能性があります。思い当たる人は、眼科でドライアイの検査を受けてみましょう。
さらにもう一つ、目の充血を招きやすい見落としがちな原因として、老眼の進行を挙げます。
40歳ぐらいになると、だれでも老眼が進むので、手元の細かいものが徐々に見ずらくなります。それに気づかないまま裸眼で頑張っていると、目が非常に疲れやすいのです。

そのぐらいの年代に差し掛かった人は、一度メガネ屋さんで、市販の老眼鏡をかけてみるといいでしょう。試してみて、その方が手元が見やすいと感じたなら、目をいたわるために、使い始めることをお勧めします。


パソコンやスマートフォンを使うと目が疲れると感じる人が多いでしょう。
原因は自律神経のトラブルだという説もあります。
目やに、痛みなど少しでも不調があれば眼科を受診しましょう。
ドライアイ老眼も原因として考えられます。