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歩き方変わった? 変形性股関節症の疑い、手術で改善

今回のホームページ制作に役立つコンテンツは、5月1日(金)日経新聞らいふプラスに掲載の「歩き方変わった? 変形性股関節症の疑い、手術で改善 」をご紹介させて頂きます。
 

股関節とは

股関節は骨盤の左右にあり、骨盤と大腿骨をつないでいます。重い体を支え、歩く際の起点にもなっています。
骨盤側におわん状のくぼみの「臼蓋(きゅうがい)」 があり、そこに大腿骨の先端部である球状の「骨頭」がはまっています。
それぞれの表面を覆う軟骨がクッションの役割をしており、関節液と呼ぶ潤滑液によって 滑りをよくしております。
 

変形性股関節症とは

変形性股関節症はこの軟骨がすり減り、関節に炎症が起こります。
40~50代以降、年を重ねるとともに症状が出てくる例が多いい、国内患者は女性を中心に推計で数百万人に上ります。
 

変形性股関節症の原因

変形性股関節症は軟骨がすり減る原因によって一次性と二次性に分かれます。
一次性は股関節の形などに異常はないが、加齢や肥満などですり減りが起こります。
一方、生まれつき股関節の形が悪かったり、骨折や感染症などが関係していたりする場合は二次性です。
日本では全体の約8割が二次性となります。
その1つの「臼蓋形成不全」は臼蓋の発達が不十分で、大腿骨頭がきちんと覆われていない状態です。
股関節の一部に負担が集中し、その部分の関節軟骨がすり減ります。年を重ねるとともに変形性股関節症を発症しやすくなります。
 

変形性股関節症の症状

初期は軟骨の一部がすり減り臼蓋と大腿骨頭の間の隙間がわずかに狭くなり、立ち上がる際や歩き始めなどに痛みを感じることもありますが、比較的軽いです。
進行期はすり減りが進んで、痛みも強くなります。歩行時に常に痛みを感じる状態となり、骨頭や臼蓋の周辺部にトゲ状の骨ができることもあります。末期は関節軟骨がほとんどなくなり、骨と骨が直接触れ合う状態となります。就寝時や安静にしているときでも強い痛みを感じることもあります。
この病気になると歩き方などにも変化が現れてきます。
姿勢が悪くなったり、小股になったりします。また、あぐらをかく、椅子に座って足を組むといった動作が難しくなります。
これは、股関節の動きが悪いために起こります。
 

変形性股関節症の治療法

医師の問診や触診、画像診断などで変形性股関節症が判明したら、生活改善と運動が中心の保存療法、薬物療法、手術のいずれかで治療します。
保存療法は症状が軽い人向けです。太り気味の人は体重を落とし、洋式トイレやベッドなどの生活で立ったり座ったりする際の負担をなるべく減らすことも有効です。医師などの指導の下で適度に体を動かすとともに、ストレッチで股関節の動きをよくしたり腰回りの筋力を強化したりします。
また、痛みがある場合は消炎鎮痛剤を使います。飲み薬や貼り薬などがある。ただ痛みは和らいでも原因まで取り去ることはできません。
こうした治療で症状が改善しない場合は手術を考えます。
一般に、大腿骨や骨盤を切って股関節の形を整える骨切り術と、傷んだ股関節を人工器具に置き換える人工股関節手術が実施されております。


体の中心部にある股関節は上半身を支え、全身のバランスを保つのに重要な役割を果たす。
この関節の軟骨がすり減って痛みが生じる病気が「変形性股関節症」 だ。
高齢女性などに多く、進行すると立つ、座る、歩くといった日常の動作にも支障が出る。
立ち上がる際や歩き始めなどに痛みがある場合は、この病気の可能性があるので注意したい。