【正中離開が生じる原因】
①歯と顎の大きさのバランスが異なっている。
②前歯の傾きが極端である。
③歯の本数が不足している。
④前歯の間に歯などが埋まっている。
⑤乳幼児でおしゃぶりをしていたり、舌で前歯を押し出す癖がある。
など

●歯の大きさの割に顎の大きさが広すぎたり、歯の本数が少ないと歯の並ぶスペースが余ってしまい隙間があく。
●反対に、顎が小さいと歯が生えてこなかったり、歯が並びきれなかったりするので、歯並びにでこぼこが生じやすい。

【治療について】
治療を考える上では年齢が重要になる。

■乳歯は永久歯が生えてくると歯が寄ってくることが多く、おしゃぶりや舌で前歯を押す癖がある場合は止めた方がよいが月日がかかる。
■歯と歯の間に歯が埋まっている場合は抜歯を行う。成人の場合は歯列矯正や補綴治療が多い。
■矯正治療では、離開の程度や歯並び全体のバランスでやり方が異なる。
■補綴は歯を削って歯を被せることによって形を整える方法。離開の程度や費用により治療法は異なる。

正中離開は歯並びの異常の１つだが、個性の範囲とも言える。
十分に理解して治療を受けた場合とそうでない場合では、治療の結果の理解に大きな差があるので、急がずに信頼できるかかりつけ歯科医院に相談することが大切である。