平成22年5月に大和市の小田急線高座渋谷駅西口より徒歩数分と利便性の良い場所に「須藤整形外科クリニック」を開院し、気づけば早10年以上が経過しました。
開院前17年間は、大学や市中病院、スポーツ整形外科クリニックなどで主に手術や救急医療を中心に行ってきました。脊椎外科、脊髄外科を中心として様々な外傷、慢性疾患を治療してきました。その経験をもとにクリニックを開院し、地域医療の一番患者様に近いところで治療を行ってきました。
その時々でその患者様にベストだと思われる治療を選択し、あるいは提案させていただいたつもりです。MRI撮影やCT撮影が必要だと思われる患者様は近隣の藤沢湘南台病院や桜が丘中央病院に予約を取らせていただいています。また、外傷などで手術が必要な時には大和市立病院や藤沢湘南台病院の整形外科、形成外科にお願いしています。さらに専門的な手術が必要であると思われるときには大学病院や脊椎、関節、手の外科などの専門病院に紹介させていただいております。
時にはがんの骨転移と思われる患者様をがん専門の病院に紹介させていただき、小児整形に紹介したほうが良いのでは、という患者様は小児専門病院に紹介させていただきました。手術に際しなるべく専門の病院の情報を提供するようにして、患者様のご希望も合わせて選択していただくよう努めてきました。その結果、様々な病院へ紹介させていただくこととなり、東京や千葉の病院を紹介させていただいたこともあります。
それにより、多くの病院のレベルや情報を蓄積することができました。病院で手術を受けた後、術後のフォローや術後のリハビリ目的で当院へ戻ってこられる患者様もおられます。
それらの患者様から紹介先の病院や医師の情報を得たりします。
「あの先生は怖い先生だけど、いい先生だったよ。」とか、「あの先生はぶっきらぼうであまり説明してくれないよ。」とか。患者様の生の声は貴重です。患者様から手術のご相談を受けたときにある程度的確なアドバイスができるのではないか、と自負しています。
逆に手術を必要としない保存的治療では、病院での治療よりも小回りが利く分きめ細かく治療したり、病院ではできないリハビリや物理療法を提供したりすることができると思っています。
コロナ渦により医療の状況は変わりました。なるべく密な状況を避けていろいろな物の消毒、滅菌が必要になりました。患者様に施設内に入っていただくときには両手の消毒等をお願いする必要が出ています。そのような状況でも、整形外科の診療あるいはリハビリにおいて、患者様の体を触知させていただく必要なことが多くベストな治療環境とは何か?ということが問われることにもなりました。
どのような状況になっても「治療の本質」は変わらないと思っています。患者様を詳細に触診して所見を取り、画像診断をして患者様の訴える症状と画像所見が一致するか?一致しない場合にはどのように考えるか?ほかの病態は考えられないか?等を考えながら治療させていただいています。
時の流れとともに変化していかなければならない部分と変わってはいけない部分を見極めながらRe-bornするつもりで、今後も当初のモットー“上質で丁寧なきめの細かい医療”をさらに進化させ、地域の皆様の健康維持、QOL(Quality of life)の向上に尽力したいと思います。
分かりやすい簡単な説明を心がけて、皆様が安心してそして気軽に受診できるようなアットホームなクリニックであり続けたい、と思っています。
スタッフ一同、努力して参りますのでよろしくお願いいたします。