2020年4月より、当院の管理者として病院長を拝命している井野でございます。当院は1964年4月に開院して以来、地域医療機関として、また、本学の臨床教育病院として、58年間にわたり、その役割を担ってまいりました。現在の当院は、本学キャンパス・三笠公園地区の稲岡町から国道16号沿線の小川町へと移転・開設し、お陰様で5周年を迎えることとなりました。当サイトのトップページに掲載しております動画にてご覧いただける通り、当院は地上12階建のシンボリックな外観であり、旧病院の約2倍の延べ床面積を有する先進的病院です。
最新の医療検査機器を揃えた医科(画像診断科、腎臓内科、消化器内科、糖尿病・内分泌内科、認知症・高齢者総合内科)など、近年、歯科疾患とのかかわりが注目されている医科部門を充実させ、従来の歯科診療科目との連携にて次世代型の歯科病院として全国で注目を集めています。もちろん、最新のデジタル診療機器を充実させた先進歯科医療センターや、全身管理をしながら摂食嚥下リハビリ等を行う高齢者歯科といった歯科大学が最も得意とする歯科専門分野も充実しています。
一方で、当院は、少子高齢化が高度に進む日本において、決して欠くことのできない次世代の歯科医療の担い手を育む使命もあり、研修歯科医や歯学部・短期大学部歯科衛生学科の学生のための臨床教育施設としての役割が義務付けられています。院内のバックヤードには最新の診療シミュレーターを完備し、ここでは、臨床で求められる知識に加えて技能・態度領域の質を担保すべく、実習生の日々の研鑽体制にも力を入れております。医療に限らず、一般社会においても、経験に勝る教科書はありません。当院を利用される患者さんや地域医療機関の皆様におかれましては、そういう当院の事情についても、十分にお含みをいただき、医療スタッフの資質向上のためにもお力添えを賜りますよう、心よりお願い申し上げます。