肛門周囲膿瘍はどんな病気?
肛門陰窩(いんか)というくぼんだ部分に腸内の細菌が侵入し、肛門腺が化膿すると、肛門の周囲に膿が貯まる「肛門周囲膿瘍」ができます。これが自然に破れるか、病院で切開することにより、膿が排泄されます。しばらくすると肛門陰窩~膿瘍部~皮膚切開部までが膿の通路となり、これを「痔ろう(あな痔)」といいます。膿の出口ができれば、腫脹、痛み発熱などの症状はなくなります。膿が溜まり、排膿した後傷がふさがり、また膿が溜まるということを繰り返します。
肛門周囲膿瘍の主な症状は?
膿が溜まった部分が腫脹し、皮膚表面が発赤し、同部に激しい痛みを伴います。また肛門の深い部分へ膿が溜まった場合は、痛みは軽度で発熱を伴う場合があります。
肛門周囲膿瘍の主な原因は?
肛門陰窩は通常は便を滑らかに出せるように粘液を産生している窪みです。この窪みに、便が入り込み、肛門陰窩に連続する肛門腺という管に感染が起こり膿が溜まります。特に下痢便や体力が低下しているときに発症しやすくなります肛門周囲膿瘍の主な検査と診断方法は?
ズボンやパンツをひざの辺りまで下ろし、診察台に寝ます。まず何処の部分に膿瘍ができているかを確認し、触診を行います。以上で診断が可能な場合が多いですが、MRIやエコー等の精密検査を行なう場合もあります。
肛門周囲膿瘍の主な治療方法は?
肛門周囲膿瘍の治療法は、切開によるものが一般的です。その上で抗生物質を投与や鎮痛剤を投与します。肛門周囲膿瘍の初診に適した診療科目
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