屈折弱視はどんな病気?
屈折弱視は子どもの目の病気で、両目に強い遠視や近視があるのに気付かないまま幼児期を過ごし、視力が正常に発達しなかった状態を指します。早期に発見し、入学前までに視力矯正(正しい眼鏡を使用する)を行なえば、比較的治りやすい病気です。視力機能は幼少期にしか発達しないので、弱視になりやすい斜視・先天性白内障・眼瞼下垂など見逃さずに治療することが大切です。
屈折弱視の主な症状は?
屈折弱視は、視力の発達が止まってしまうというもので、幼い頃に発生していることが多い傾向にあります。症状としては、視力そのものが未発達であるということです。そのためメガネやコンタクトレンズを使用しても視力は上がらない傾向にあります。左右の視力に差があればあるほど、物体を立体的に見難いといった症状も起きやすいのが特徴となっています。
屈折弱視の主な原因は?
屈折弱視は、強度の遠視や乱視が原因で起こります。弱視の中でも屈折弱視が最も多く、遠くも近くもぼやけた状態で見えてしまうのですが、網膜で像をうまく結べない事が原因です。屈折弱視は、両目とも同じ程度の遠視である事が多く、どちらの目からも鮮明な画像を取り込む事が出来ないので、脳が物を見る機能を上手く発達させる事が出来ない事が原因です。
屈折弱視の主な検査と診断方法は?
弱視の検査方法は、一般的な視力検査からはじまり、近視や遠視の有無、斜視かどうかの確認、視力に関わる病気の存在の確認などを問診によって行われます。それらを総合して屈折弱視を診断します。場合によっては、本来の屈折状態を調べるため、特定の成分の入った目薬を使用する場合があります。サイプレジンの場合は利用後1時間、アトロピンは1日2回利用して5日後に検査を行います。
屈折弱視の主な治療方法は?
屈折弱視の治療法は、ケースによってかなり違う傾向にあり、幼い頃に見つかった場合ほど対応はしやすいです。2、3歳くらいの頃に見つかった場合は、遠視用の視力矯正器具を付けることで治療可能な場合があります。弱視用の視力増強訓練を行うと、より治療効果は確かなものとなります。正常な目を隠すことで、弱視の方の目を使うといった訓練もあり、治療につながります。
屈折弱視の初診に適した診療科目