新生児涙嚢炎はどんな病気?
「新生児涙嚢炎」とは、先天性鼻涙管閉塞のために涙の排出がうまくいかず涙がたまってしまった涙嚢で細菌が繁殖することでおこる炎症を言います。新生児涙嚢炎にかかると涙嚢の部分が腫れ、痛みが出るとともに目やにが多く出ます。涙点から膿が出てくることもあります。治療としては、抗生剤の点眼・内服を行います。また涙嚢のマッサージを行い、たまった膿を排出します。
新生児涙嚢炎の主な症状は?
新生児涙嚢炎では、目頭にある涙管の入り口から通る鼻腔の途中が行き止まりになっています。このため、涙腺で作られた涙の行き場がなくなってしまうという症状が見られますので生児の赤ちゃんがいつも目に涙をたくさん浮かべている状態になります。涙の流れが悪く、涙管の中で最近感染を起こしているので目には涙だけでなく目やにもたくさん溜まります。
新生児涙嚢炎の主な原因は?
新生児涙嚢炎は、赤ちゃんが母胎にいる時に、涙腺の発達が十分でなかったか、また、涙腺に膜が張ってしまい、行き場をなくした涙が涙嚢にたまり、細菌が繁殖してしまったことが原因で起こると言われています。普通、涙は、涙腺で作られ、目の表面を潤して、涙点に吸い込まれていきます。その吸い込まれた涙が流れていく管の途中に膜が張ってしまった赤ちゃんに発症するのです。
新生児涙嚢炎の主な検査と診断方法は?
新生児涙嚢炎の主な検査方法は、涙点から針を用いて食塩水などを流し、鼻やのどにちゃんと流れてくるかどうかを確認します。この涙道の洗浄を行い、涙洗を調べる検査方法が一般的に用いられているものです。この時に閉塞があると逆流し症状の状態が把握出来ます。又、涙嚢に物質が蓄積されていると、この物質が逆流してくるために症状が確認できます。
新生児涙嚢炎の主な治療方法は?
新生児涙嚢炎の治療法として、抗生物質の点眼や内服を行います。その際は涙嚢のマッサージを行い、点眼薬がよく行き渡るようにして膿を排出します。また、根本的に解決するためには鼻涙管閉鎖を治さなくてはならないので、涙管ブジーという細い針金のようなものを涙点から入れて涙嚢から鼻涙管に通し、膜様の閉塞部分を突き破り、開通させることもあります。
新生児涙嚢炎の初診に適した診療科目