発疹性黄色腫はどんな病気?

発疹性黄色腫とは、黄色い小さな丘状の発疹が皮膚にたくさんできることを指します。コレステロールや中性脂肪など脂質の異常が原因で皮膚に現れます。皮膚細胞が脂肪を取り込むことで泡沫細胞に変化し、皮膚や手足の関節・アキレス腱に溜まりこぶ状になります。空腹時の脂質を調べ、原因となる脂質異常合わせ食事療法・運動療法・内服薬の投与を行います。

発疹性黄色腫の主な症状は?

発疹性黄色腫の症状としては、全身、特に胸や背、お尻やおなか等に、見ただけでわかるほどはっきりした、粟粒大から米粒大の黄色っぽいニキビのようなぶつぶつが数多くでき、その周辺が赤くなります。まれに、盛り上がらず、皮膚の色が黄色っぽく変化するだけの場合もあります。痛みはほとんど無く、かゆみを伴います。中性脂肪が下がると自然に消える場合もあります。

発疹性黄色腫の主な原因は?

発疹性黄色腫の主な原因は、血中の脂質レベルの異常です。この疾患は家族性の高脂血症が引き金になるものや、肝臓や腎臓の疾患が起因するもの、糖尿病などに合併する二次的なものなどがあります。これらの症状は一般に高カロリーの食事と運動不足などが影響を及ぼすものですが、ごく稀なケースに、遺伝性の脂質の異常がその要因となるものもあります。

発疹性黄色腫の主な検査と診断方法は?

発疹性黄色腫の有効な検査方法は、皮膚の一部を採取し病理組織検査を行う事です。病理組織検査により、泡沫細胞の存在を確認する事で診断を確定出来ます。また、高脂血症の検査も並行し、高脂血症に伴う病状かどうかを判断する必要があります。骨髄腫を調べることで、扁平型黄色腫症との鑑別が可能です。発疹性黄色腫は、高トリグリセリド血症に合併しやすい為、血液検査も適宜行います。

発疹性黄色腫の主な治療方法は?

発疹性黄色腫の治療法治療法は低脂肪・低カロリー・低炭水化物などの食事療法、ロパスタチンやプロブコールなどの薬物治療を行います。こういった治療で効果が見られない場合は、レーザー治療、液体窒素による冷凍療法、黄色腫の切除などを行います。次々に発症しないようにコレステロールを摂取する量を減らし、体型をコントロールすることも大事です。