膵頭部がんはどんな病気?

膵臓は、頭部・体部・尾部の3つに分けられ、膵がんの約3分の2は膵頭部から発生します。膵頭部がんの症状は、上腹部・背部の痛み、黄疸、体重減少、食欲不振、腫瘤の触知などです。治療は外科的手術として、膵周辺のリンパ節を含めて大きく切除する膵頭十二指腸切除術があります。切除ができない場合には姑息手術が行われます。膵がんの予後は消化器がんの中でも悪く、根治切除を行っても5年生存率は10%程度です。

膵頭部がんの主な症状は?

膵頭部がんとは膵臓の頭部にできるがんです。膵臓の十二指腸側にがんができます。膵臓がんは症状がほとんど出ずに進行し、気づいた時には手術不可能ということが多いです。というのも、身体の奥にある臓器なので症状が膵臓が原因となかなか思い至らないからです。進行していくと背中や腰の痛みがでて、だんだん食欲がなくなり、疲れやすくなります。

膵頭部がんの主な原因は?

膵頭部がんを引き起こす危険因子として臓器が必要以上に酷使されることが挙げられます。喫煙、飲酒、食生活の乱れ、カフェイン、化学物質、加齢などが大きな影響をもたらします。糖分の摂りすぎによるインシュリンの過剰分泌も膵臓に負担をかけるため、がん細胞の発生原因となります。また慢性膵炎、糖尿病、胆石症もがんが発生しやすくなる危険因子と考えられます。身内にがん患者がいるなど、遺伝による原因も否定できません。

膵頭部がんの主な検査と診断方法は?

膵頭部がんの検査方法は、画像診断、血液検査、内視鏡検査、病理生理学的検査に分けることができます。血液検査では、アミラーゼの上昇、インスリンの低下などが膵頭部がんを疑う事由となります。画像診断は、超音波診断、CT、MRIにより腫瘍を発見できる場合が多く、重要な検査方法です。特に腹部超音波検査は、容易に行えるため、非常に有用です。細菌ではPET検査も行われるようになっています。

膵頭部がんの主な治療方法は?

膵がんは診断時すでに進行がんであることが多く、集学的治療が試みられるがんです。膵頭部がんに対しての治療法は、切除可能例ならば膵頭十二指腸切除術が行われます。これは、膵頭部切除、胃亜全摘、十二指腸全摘、総胆管切断、胆嚢摘出を行う手術です。術後の合併症として、膵?が多いこと、膵空腸縫合不全などがあります。切除不能例に対しては、化学療法、放射線療法が用いられます。

膵頭部がんの初診に適した診療科目