晩期出血はどんな病気?
出産後24時間以降に発生する性器出血を晩期出血と言います。原因として子宮内に胎盤が遺残している場合や子宮内の裂傷、血腫、子宮筋腫等が有ります。治療法としては、子宮収縮剤を利用しますが、利用後も出血が」止まらない場合は子宮内掻把を行います。通常は産後5~7日目に実施しますが、出血量が著しく多い場合等には直ちに子宮内掻把術を実施します。
晩期出血の主な症状は?
晩期出血とは、分娩後24時間以上たってからも出血が状態をいいます。症状として、出産後の出血は産後1週間は月経のように赤褐色ですが、日を追う事に量も減り、色も茶褐色、黄色、白色と通常のおりものの状態に戻ります。こうした出血状態が一日以上たっても減らなかったり、再び増えてしまうような場合であれば、晩期出血がであるといえます。
晩期出血の主な原因は?
晩期出血は、出産時に排出しきれなかった胎盤が、出産後、時間が経過した後に体外に排出されたことや、出産時に起きた産道の裂傷への処置が不十分であったために出血してきたことなどを原因として起こります。子宮内に腫瘍や筋腫がある場合、発症しやすくなります。出産時に起きた細菌感染や、母体がもともと持っていた血液疾患が原因となる場合もあります。
晩期出血の主な検査と診断方法は?
晩期出血とは分娩後24時間以降に性器出血が起こる分娩後異常出血の一種です。晩期出血の検査方法には緊急の内診や超音波診断を行い、同時に身体全体の評価をするために、血圧、脈拍数、血球数算定、凝固能検査なども行われます。また、必要に応じてCTやMRI検査も行なわれています。医師による内診では血液の凝固、色調、産道裂傷、子宮収縮の状態など特に痛みを感じる部分がないか調べます。
晩期出血の主な治療方法は?
晩期出血を起こした患者には、まずは出血を止めることが最優先であるので、子宮収縮剤などを利用した治療法を用いて止血を試みます。この時、出血量が酷い場合は、輸血を必要とする場合もあります。出血がなかなか改善しない場合、子宮に残っている出産時の残留物を完全に取り除いておかないと感染症状を起こす恐れがあるので、子宮内の残留物を掻き出す手術が行われます。
晩期出血の初診に適した診療科目