腕神経叢まひはどんな病気?
腕神経叢まひは、大きな牽引力が腕の神経に働くことによって起こる病です。特に交通事故でこの病を患う事が多く、その中でもオートバイでの事故が大半をしめています。その中でも重篤なのが、神経が脊髄から引きぬかれてしまったものがそうです。ここまで重篤なものになると、しゅじゅつで神経を縫合して元通りにする事は出来ません。損傷の程度により、様々なタイプが存在します。
腕神経叢まひの主な症状は?
腕神経叢まひの症状は腕神経叢の損傷の程度によって大きく変わります。サッカーやレスリングなどのスポーツにおける軽度の損傷では、電気ショックのような感覚や灼熱感を感じ、しびれや脱力感が数秒から数分、人によっては一日以上続きます。事故による神経断裂や神経根の引きぬきといった重度の損傷では、指または腕のまひ、腕全体のまひ、激痛が現れます。
腕神経叢まひの主な原因は?
腕神経叢まひの大部分は、上肢の不自然な姿勢で転倒したり腕神経叢に強力な外力が働き損傷が加えられた状態で発症します。原因の多くはオートバイ事故での転倒や機械による巻き込み事故又はスポーツ時の転倒事故等が有ります。また重いリュックサックを長時間背負ったり、異常な姿勢で睡眠を取っていた場合等でも発症する事が有ります。さらに、異常な肢位が強制された分娩でも発症する事が有ります。
腕神経叢まひの主な検査と診断方法は?
腕神経叢まひの検査方法は医師による目視による検査とレントゲン撮影によるまひ部分の検査、脳機能を調べるCTスキャンなどが挙げられます。まひ部分が運動機能障害によるものなのか脳機能障害によるものなのかの判断は非常に難しいためレントゲンやCTスキャンの結果を見極めながら慎重に判断する必要があります。合わせて患者本人からの問診も必要になります。
腕神経叢まひの主な治療方法は?
腕神経叢まひの治療法は損傷程度、損傷高位レベル、麻痺の型やどのくらい経過しているかによって違います。損傷が起こった神経を接着することは非常に難しいので腕神経叢のほうにある神経を移行し、損傷後6か月以内の神経の意向や移植手術はできますがそれを超えると、神経が回復しても不十分な筋力になってしまします。引き抜き損傷でない場合はリハビリをしながら様子を見ます。
腕神経叢まひの初診に適した診療科目