ⅳ型アレルギーはどんな病気?
ⅳ型アレルギーとは、遅延型アレルギーと呼ばれるものです。アレルギーに関与する抗原であるアレルゲンの刺激で感作T細胞と抗原とが反応し、感作性T細胞からサイトカインが放出され、このサイトカインがマクロファージや好中球を活性化し組織を障害します。ⅳ型アレルギーには結核、肉芽腫性炎症、ツベルクリン反応、移植拒絶反応などがあります。
ⅳ型アレルギーの主な症状は?
ⅳ型アレルギーはヘルパーT細胞由来のアレルギーであり、おもな症状としてはアトピー性皮膚炎やツベルクリン反応、接触性皮膚炎が挙げられます。アトピー性皮膚炎や接触性皮膚炎では肌の掻痒感や湿潤型もしくは感想型の皮膚炎が起こります。ツベルクリン反応では注射部位に腫れができるかどうかで症状の有無で結核菌に羅患したことがあるかを判断することができます。
ⅳ型アレルギーの主な原因は?
ⅳ型アレルギーの原因はT細胞やマクロファージ等が関与している細胞性免疫によるアレルギーです。ヘルパーT細胞Ⅰ型型又はヘルパーT細胞Ⅱ型型のどちらが関与しているかでⅳ型アレルギーは2つに分類されます。ヘルパーT細胞Ⅰ型が関与する場合はマクロファージ又はナチュラルキラー細胞による異物処理に伴う炎症で、ヘルパーT細胞ⅳ型が関与する場合は好酸球による異物処理に伴う炎症です。
ⅳ型アレルギーの主な検査と診断方法は?
ⅳ型アレルギーの検査方法は、血液検査とパッチテストを用います。血液検査では、血中の白血球のなかで、アレルギー反応が起こる際に増える好酸球や好塩基球の度合いを調べます。また、アレルギーが疑われる特定の食物やダニなどに対する反応を調べます。ⅳ型アレルギーは遅れて反応がでる遅延型になりますので、パッチテストでは原因物質を皮膚に貼り付けて2,3日様子を見ます。
ⅳ型アレルギーの主な治療方法は?
ⅳ型アレルギーの治療法は、現在では確立されておらず、アレルギーを誘発する物質を近づけないようにすることが対応策になっています。家庭内ではハウスダストに影響されるので、部屋を綺麗にしたり、加湿器、空気清浄機などで効果があります。また偶発的に食事療法で治るといったケースもありますが、どういった食事が良いのかは現在ではわかっていません。
ⅳ型アレルギーの初診に適した診療科目