湿性咳はどんな病気?

湿性咳は痰を伴う咳のことです。咳には痰を伴わない乾性咳もありますが、差がそれほど明確で無い場合もあります。この症状があるときは、ただ咳や痰を抑えることだけ考えないほうが良いです。なぜなら、痰は体内の菌や汚れを体外へと出す働きをしているからです。ですから、むやみに薬に頼らずに、まずは信頼できる医師へ相談し、診断してもらうことから始めましょう。

湿性咳の主な症状は?

咳そう(がいそう)とは「せき」の正式な名称です。風邪の症状としてもおなじみ、肺や気道から異物(ほこり・誤飲物など)を強制排出しようとする反射的な運動ですが、これには二種類、「乾性」と「湿性」があります。違いは痰の有無で、後者「湿性咳そう」は気道の過分泌により「痰がからむ」ようになります。健康時でも痰はありますが、病気にかかると痰の量は増え、その色をみて病状を測る手助けになるケースもあります。

湿性咳の主な原因は?

湿性咳と言っても原因はさまざまに考えられます。後鼻漏症候群、限局性気管支拡張症、副鼻腔気管支症候群や、たばこなどによる慢性気管支炎、ぜんそくによる気管支漏、非喘息性好酸球性気管支炎。肺がんなども考えられます。いずれにしても身体の中を防御するために、異物を外に出そうとして、のどの中にたんなどがからむことにより引き起こされます。

湿性咳の主な検査と診断方法は?

湿性咳の検査方法は気道からの分泌物を調べます。鼻水や痰が多くでていると診断が確定していますが、痰が多くでているだけでも診断が下ります。咳をしているだけの状態ならいいですが、痰に血が混じっていると他の病気を併発していることも考えられるので食道や気道の状態を検査するために、カメラを使って食道と気道の状態を見て目視で確かめます。

湿性咳の主な治療方法は?

湿性咳の治療法は、鎮咳薬を使うといったものがあります。自然治癒でも治ることが多いため、少し様子を見てからでも問題はありません。ただ発声を仕事とする場合、例えば声優、歌手等の場合であれば薬を使って早急に対応した方が良いケースもあります。ちなみに咳をし過ぎると、悪化する場合も多いです。口から血が何度も出るようであれば、医者に診て貰った方が良いです。

湿性咳の初診に適した診療科目