薬剤性血小板減少症はどんな病気?
薬剤性血小板減少症とは、薬剤の影響によって血液中の血小板が著しく減少する病気です。この病気を発症すると、出血が止まりにくくなります。また、打ち身で簡単に青あざができるようになったり、鼻血や血尿が出ることもあります。問題を引き起こしている薬剤の使用を中止して、この病気に対する適切な治療を実施していくことによって、次第に減少していた血小板の数が回復し、症状も治まってきます。
薬剤性血小板減少症の主な症状は?
薬剤性血小板減少症の初期症状は、皮下や粘膜の出血です。皮下に点状出血や紫斑が現れたり、粘膜への影響としては鼻出血や口腔内出血、歯肉出血、消化管出血、眼球結膜下出血や血尿が現れます。また、軽い打撲などでも皮下出血や粘膜出血がおきることがあります。女性の場合は、生理のときの出血量が増えたり、出血が止まりにくくなったりします。
薬剤性血小板減少症の主な原因は?
薬剤性血小板減少症は薬物の投与によって血小板の減少が引き起こされる病気です。主な原因薬剤として、キニジン、キニン、スルファ剤、カルマバゼピン、メチルドパ、アスピリン、経口の抗糖尿病薬、金塩製剤、リファンピンなどが挙げられます。血小板現象の起こる機序として血小板産生の抑制や非免疫機序による血小板破壊によるものが考えられています。
薬剤性血小板減少症の主な検査と診断方法は?
薬剤性血小板減少症の検査方法は、血液検査によって行います。患者の血液を採取し、その成分を調査します。血小板や白血球の数、さらにヘモグロビンやヘマトクリットを調べることによって、この病気の特定を行う事ができます。1週間後や2週間後、さらに1ヶ月後と定期的に血液検査を行って、血液成分に異常がないかどうかを調べることが必要です。
薬剤性血小板減少症の主な治療方法は?
血小板の減少の原因になっている薬剤の服用を速やかにやめて輸血を受ける事で、症状が軽い薬剤性血小板減少症を治療することが出来ます。尿の異常や嘔吐の症状がある時は、副腎皮質ホルモンの投与を受ける治療法が効きます。抗生物質を服用すると、高熱の発生と血小板の減少を食い止める事が出来ます。ビタミン剤の投与で頭痛を緩和させる事が可能です。
薬剤性血小板減少症の初診に適した診療科目