中等度難聴はどんな病気?
中等度難聴とは、難聴の状態がある程度進行し、真ん中程度まで進んだ状態を意味します。このほかの難聴のステージとしては軽度と重度の難聴が存在します。この中度の段階を放置しておくと、重度の軟調に進行してしまうケースもありますが、そこまでは進まないケースも多いと言われています。高齢者などではこの中等度の難聴は比較的多く見られます。
中等度難聴の主な症状は?
難聴の程度は、聞こえの程度、何デシベルの音が聞き取れるかで分類されています。中等度難聴の場合は、50デシベル以上の音は聞こえますが、それ未満の音が聞き取り難い状態になります。具体的に、日常生活での自覚症状は、静かな話し声は勿論、普通の会話も聞き取ることができず、大声で話して貰えばやっと聞き取ることができるという状態になります。
中等度難聴の主な原因は?
中等度難聴を含む難聴の原因は、外耳と中耳に問題があり音を上手く伝えることができない伝音性難聴と、内耳から聴神経、脳の障害などにより音を聞き分けることができなくなる感音性難聴、そしてその両方に問題がある難聴があります。加齢などは感音性難聴に分類されます。問題のある部位によって対処方法や症状が異なるので、医師の診断を受ける必要があります。
中等度難聴の主な検査と診断方法は?
中等度難聴の検査方法として、新生児でこの病気を発症している可能性がある場合には、ABR検査によって聴力を調べます。ABR検査は障害児でも検査が可能で、低音部周波数や中音部周波数など、様々な音域の聴力について調べることができます。乳児初期の段階ではBOA検査が行われ、その後は成長に従って、CORテストや遊戯聴力検査などの検査を行います。
中等度難聴の主な治療方法は?
中等度難聴は補聴器などをつければいくらか聞こえる程度の難聴として考えて良いでしょう。難聴の治療には様々な症状に合わせた種類がありますが、最近では人体用の接着剤で鼓膜を形成する手術やコラーゲンスポンジで鼓膜の穴をふさぐ手術が短期間で出来るよう進歩しています。また感音性難聴においてはステロイドやビタミン剤など投薬を用いた治療法が行われています。
中等度難聴の初診に適した診療科目