記銘力低下はどんな病気?
新しい記憶を保持する力、これを記銘力といいます。記銘力さえよければ新しいことを次々と吸収することができるのです。記銘力は新しい情報を保つ、整理を上手にこなす、それらを記憶として頭の中に留めることができる力のことを指していいます。これらの記銘力が衰えることを記銘力低下(きめいりょくていか)と呼んでいます。病的には意識障害や痴呆などです。加齢に伴う生理的なものも指していいます。
記銘力低下の主な症状は?
記銘力低下とは、新しく覚えたものを覚えておくことができなくなってしまう記憶障害のことをいいます。この症状は健常者でも起こるのですが、多くが一過性のものでありこれが継続して続くようですとアルツハイマー病の可能性が出てくるのです。アルツハイマー病ですと記憶力の低下が著しく起こり、直近のことでさえ覚えていない状態がつづきます。
記銘力低下の主な原因は?
記銘力とは、新しい記憶を保持する力のことを言います。この力が低下してしまうことを記銘力低下と言い、脳に対して外傷がある、脳血管障害、脳炎などの怪我や病気、精神発達遅延や痴呆による障害、総合失調症やうつ病などの心因性の精神障害が原因になることがあります。また、全生活史健忘(記憶喪失)や一過性全健忘のような病気もあります。
記銘力低下の主な検査と診断方法は?
記銘力低下(きめいりょくていか)の検査方法についてですが、「三宅式記名検査(東大脳研式記銘検査)」と呼ばれる聴覚性言語の記憶検査があります。他には、「ベントン視覚記銘検査」「日本版ウェクスラー記憶検査」や、簡単な記銘力テストとして「digit span」などがあります。このテストは数字を何桁まで記憶復唱できるかをテストします。
記銘力低下の主な治療方法は?
記銘力低下によって、新しく起こったことなどの少し前のことを記憶しておく能力が低迷していきますが、状態によっては薬物療法などによって改善することができます。基本的には、リハビリテーションによって症状の改善を行います。また、あまりにも進行が速いと頭蓋内の器質的疾患である可能性が高いので、手術などの治療法が必要になってきます。
記銘力低下の初診に適した診療科目