輸入感染症はどんな病気?
輸入感染症とは、日本以外の国において、日本国内には存在しない微生物などによってひきおこされる感染症のことを言います。いうまでもなく、海外に出かけた際に、当地で感染し、それに感染した状態で日本に戻ってくるわけです。気をつけなければならないのは、ヒトからヒトに感染する可能性のある感染症の場合です。そのような場合は一定期間隔離されます。
輸入感染症の主な症状は?
輸入感染症の症状は、様々な細菌から引き起こされる場合が多く、一概にどのようなものが発生するかは多々ありますが代表的なものとして、下痢、腹痛、皮膚炎が一般的に引き起こされます。また、ウイルス性のものは発熱や発疹など通常の風邪のように体調に現れる場合があります。皮膚炎の場合は痒み、痛み、発疹などが顕著に現れ、化膿する場合もありますので注意が必要です。
輸入感染症の主な原因は?
輸入感染症の原因となるのは、主に経口感染になり、海外の旅行先で汚染された水を飲んだり、汚染された食べ物を食べたことが影響します。生水はもちろん、カットフルーツやサラダ、生の魚介類など、火を通さないものからの感染になります。また、飲食物だけではなく、使用された器物などが汚染されていた可能性もあります。それから、感染者の糞便などに接触しても感染します。
輸入感染症の主な検査と診断方法は?
輸入感染症の検査方法は、血液や採取した粘液のぬぐい液の検査などによって行います。病気の原因となる病原体によって、注目する項目が異なってきます。マラリアが原因である場合には、血液を顕微鏡で観察して原虫を探します。また、テング熱が原因であるならば、ウイルスを増殖分離させて、リアルタイムPCR法によるウイルスの遺伝子を検査します。
輸入感染症の主な治療方法は?
輸入感染症の治療法は、免疫力の向上、抗生物質や抗菌薬、その他いろいろあります。感染症の種類が非常に多いため、対処方法も多数存在します。ただし免疫力を上げたい場合には、安静することがもっとも重要となります。栄養補給、水分補給などで回復するケースは多いです。治療薬に関しては、国内では手に入りにくいものもあり、よく効くものが保険適用外といったケースもあります。
輸入感染症の初診に適した診療科目