アルコール離脱症候群はどんな病気?
アルコール離脱症候群とは、アルコールを長期に渡って過剰摂取していたアルコール依存者が、急にアルコールを断った時などに起こる離脱症状のことです。初期には、震え、発汗、不安感、イライラ感、痙攣などの症状が起きることがあります。
後期になりますと、せん妄状態になるなど、危険な状態に陥ることもあります。
重症化した場合は特に、専門医療機関での治療を受けることが望ましいと言えるでしょう。
アルコール離脱症候群の主な症状は?
アルコール離脱症候群の症状には、手指の細かい振戦、不安感、イライラ、こむら返り、しゃっくり、物音や光への過敏、幻聴、嘔吐、不整脈、血圧の上昇、集中力の低下、てんかん様けいれん発作などがあります。さらに、眠れなくなったり、暑くないときにも玉のような汗をかいたり(特に寝ているとき)、全身性の痙攣発作をおこすこともあります。
アルコール離脱症候群の主な原因は?
アルコール離脱症候群の原因は、アルコール摂取の中断により引き起こされるものです。アルコールには強い依存性があります。習慣化したアルコール依存状態から、アルコールの摂取を急にやめることによって、神経に各種の病状を発症させることになります。
アルコールへの依存症を断つため克服や治療を行った場合に、特有の神経症状を感じるようになります。
アルコール離脱症候群の主な検査と診断方法は?
アルコール離脱症候群は、状況や症状から診断できますが、中枢神経系の損傷と感染症を除外するための検査をして確定診断されます。アルコール離脱症候群の主な治療方法は?
アルコール離脱症候群の治療法は、主に投薬による治療が一般的に行われています。多くの場合は、アルコール摂取を控えて数日経過後に改善していきますが、症状が長く続く場合や、症状が重たい場合などは精神科や内科などで薬物を処方してもらい、投薬療法をします。
一度改善しても再発のおそれがありますので長期の治療が必要になる場合もあります。