睡眠時ミオクローヌスはどんな病気?
ミオクローヌスとは、筋肉の瞬間的な痙攣のことです。睡眠中に手や足の筋肉に瞬間的に痙攣が起こり、眠りが中断されるといった睡眠症のことを睡眠時ミオクローヌスといいます。瞬間的な痙攣だけでなくピクピクするという症状も含まれます。眠り際の浅いノンレム睡眠時に起こりやすい症状です。
目が覚めない場合は自分で気づけないので、朝起きると、前日脚を使ったわけではないのに疲れていたりだるかったりすることがあります。
睡眠時ミオクローヌスの主な症状は?
睡眠時ミオクローヌスは、睡眠中に手足の筋肉が周期的に勝手に不随意運動を行う症状が現れます。眠り際の浅いノンレム睡眠時に起こりやすく、睡眠途中で目が覚めてしまい慢性の不眠障害になる可能性もあります。慢性的な手足のだるさを訴える場合も多いです。重症になると、睡眠中に勝手に手足が痙攣したり、布団を蹴り上げるような動きをすることもあり、重大な睡眠障害になります。
睡眠時ミオクローヌスの主な原因は?
睡眠時ミオクローヌスの原因については、現在はっきりとしたことは分かっていません。考えられる要因としては、抗うつ薬、抗てんかん薬、抗不安薬や睡眠薬に使用されるベンゾジアゼピン系の薬剤の服用、さらには服用の中断によっても引き起こされることが確認されています。他には、鉄欠乏性貧血、腎機能障害も要因として考えられており、腎透析を行うことによって発生したケースが確認されています。
睡眠時ミオクローヌスの主な検査と診断方法は?
睡眠時ミオクローヌスかどうかは、他の病気の可能性を全否定できなければ、なかなか確定にまでいきません。たくさんしなければならない検査の中の一つとして「睡眠ポリグラフ検査」という検査方法があります。脳波や呼吸、足の痙攣具合などを調べるセンサーを身体中にくっつけて入眠するというものです。センサーは朝まで付けっ放しです。
また、暗闇でも撮れるカメラで眠っている様子を一晩中撮り、その様子を診ることもあります。
睡眠時ミオクローヌスの主な治療方法は?
睡眠時ミオクローヌスとは、周期性四肢運動障害とも呼ばれ、自分の意思に関係なく睡眠中に体が勝手に動く不随意運動のことです。筋肉が急にピクッと動くことが繰り返されます。ノンレム睡眠時に起こりやすく、高齢になるほど発病率が高くなります。
この病気の治療法は、パーキンソン病の治療薬や抗てんかん薬、または不随意運動を抑制する薬が有効です。
睡眠時ミオクローヌスの初診に適した診療科目
- 脳神経外科 ( 脳神経外科の病院一覧 )