皮膚悪性腫瘍はどんな病気?

皮膚悪性腫瘍は皮膚疾患の一種であり、皮膚がんと呼ばれることもあります。基底細胞がん、有棘細胞がん、悪性黒色腫など様々な種類があります。今までに無かった腫瘍が急にできたり、あるいは今までにあったホクロなどが急に大きくなってきた場合にはこの病気の恐れがあります。しかし、腫瘍ができたからと言って必ずしも悪性とは限らず、良性の場合もあります。

皮膚悪性腫瘍の主な症状は?

皮膚悪性腫瘍は、腫瘍が黒色の病変や肉芽状であったり、イボやシミ状の病変になっています。また長期間軟膏で治療しても良くならない湿疹や難治性の潰瘍などもあります。内臓のがんによる影響で不思議な模様の紅斑があらわれることもあります。これらの症状が悪性腫瘍であるかどうかは皮膚科医が目視しただけでだいたい推定することができるといいます。

皮膚悪性腫瘍の主な原因は?

皮膚悪性腫瘍の原因は、紫外線が関係しているとされています。これは、日本人の場合は症状が紫外線を浴びやすい顔面に見られるからです。しかし、白人は3分の1で紫外線があまり当たらない部分に発症するので、遺伝的な素因があると考えられます。日本人でも紫外線に当たりにくい部位に発症することはあるので、現在では要因は一概にはわかりません。

皮膚悪性腫瘍の主な検査と診断方法は?

皮膚悪性腫瘍の検査方法は、まず、ダーモスコピーという特殊な拡大レンズを使って、皮膚病変を詳細に観察し、皮膚超音波検査をします。診断の難しい疾患は、皮膚生検といって、皮膚の一部を少し採取して、組織診断します。真菌検査で水虫などの真菌を調べ、ヘルペスなどのウイルス感染症では、細胞診を行います。その他に、皮膚アレルギー検査や、紫外線検査、センチネルリンパ節生検などがあります。

皮膚悪性腫瘍の主な治療方法は?

皮膚悪性腫瘍の治療法は、基本的には外科的手術によって、悪性腫瘍の切除を行います。通常の場合は、1回から2回の手術によって悪性腫瘍は切除され、完治します。皮膚の切除の範囲については、悪性腫瘍が周囲に浸潤することは少ないため、5ミリ程度の正常な皮膚を含めて切除を行います。悪性腫瘍を早期に切除できれば完治し、発見が少々遅れても、広範囲の切除によって完治する可能性は高いです。

皮膚悪性腫瘍の初診に適した診療科目