心因性多飲症はどんな病気?
心因性多飲症とは、ストレスや不安、葛藤など心理的な問題があるときに大量の水を飲むことで精神の安定をはかる病気です。一日で大量の水を飲み、尿量も増えるため、低ナトリウム症を引き起こす恐れもあります。治療には精神的な部分の問題の改善のためにカウンセリングを行うなど、精神療法を行う方法があります。精神安定剤を使用することで効果が見られることもあります。
心因性多飲症の主な症状は?
心因性多飲症の症状は、とにかくのどが渇く、水を大量に飲むなどの状態になります。たくさんの水を飲むため、尿の量も増えます。1日当たり10リットルの尿を排出する人もいます。(1日当たり2.5リットルを超える尿量の場合多尿と呼ばれます。)大量に水を飲むことで血液の濃度が薄くなり、低ナトリウム症を引き起こすおそれもあり、注意が必要です。
心因性多飲症の主な原因は?
心因性多飲症を引き起こす原因には、心理的な不安や葛藤、ストレスで起こるものがほとんどです。仕事や対人関係など周囲との関係により突発的に起こることもありますが、水を飲むことで安心するためたくさん飲んでしまうといったことでも起こります。この場合症状に気づかず、長期間にわたって多飲や多尿を続けている人もいます。
1日に何リットルもの水を飲む、排尿をしている場合、すぐに病院にかかることが好ましいです。
心因性多飲症の主な検査と診断方法は?
心因性多飲症についての検査方法はまず、カウンセリングが挙げられます。カウンセリングを行うことで多飲症が心因的な物かどうかを判断することが出来ます。次に尿検査、血液検査、2.5%あるいは5%の高張食塩水を経静脈的に投与して浸透圧を上昇させ、それに反応するバソプレシンの分泌能を評価する、高張食塩水負荷試験、デスモプレッシン負荷試験、MRIなどが身体的な検査として挙げられます。
心因性多飲症の主な治療方法は?
心因性多飲症の治療法には、精神的な部分の要因を取り除く、日常生活での行動の見直しなどから始めていきます。カウンセリングを行い、改善されるように治療をします。精神的な不安が強い人の場合には、精神安定剤を処方してもらうことができ、効果が見られる場合もあります。
また、ストレスの軽減や環境の変化によって自然と治癒する場合もあります。