早期胃がんはどんな病気?

早期胃がんは自覚症状がほとんどない点が特徴であり、ある程度進行しないと痛みや違和感といった症状が出ませんので、数年に一回の検診が非常に重要となります。このがんにならないためには、過度な飲酒・長年の喫煙・塩分濃度が高い食品の摂取は避けるべきで、日本古来の伝統食である漬物・味噌汁等は減塩してある物を選ぶと良いでしょう。なお、緑茶は発生リスクを下げる事が知られています。

早期胃がんの主な症状は?

早期胃がんの症状は食欲不振や胸やけ、吐き気、黒い便が出る、体重が減少し始めるなどがあります。胃薬を飲んでも、消化不良や腹部の不快感がいつまでも長く続くようなら胃がんを疑ったほうがいいでしょう。最も顕著なのは胃の痛みです。胃炎や胃潰瘍と似た状態なので間違えるひとが多くいますが、体重減少は重要なシグナルのひとつになります。

早期胃がんの主な原因は?

早期胃がんの原因には様々な要因が重なって、胃がんになる可能性を高めます。まずは、食生活です。塩分の摂りすぎは、胃の粘膜を荒らし食品添加物の摂りすぎ、野菜や果物不足も良くありません。そして喫煙です。たばこの煙には発がん性物質が含まれています。そして、遺伝です。また、ピロリ菌も関係しています。もともと胃の粘膜に存在する菌ですが、これに感染すると胃の炎症が起こり、癌になりやすくなります。

早期胃がんの主な検査と診断方法は?

早期胃がんの検査方法として、内視鏡検査や上部消化管造影検査が行われます。内視鏡検査では、病変の存在を確認するだけでなく、内視鏡的治療の適応の有無を判断するうえで重要な検査であると言われています。上部消化管造影検査は、胃がんの存在診断や進達度の推測の目的で行われています。これらでの検査で、腫大を伴うひだ、起隆性病変がみられる場合、この胃がんであると診断します。

早期胃がんの主な治療方法は?

早期胃がんの治療法は、がんを切除可能ならば切除する手術を行います。手術は胃がんの発生場所や症状の程度によって方法がかわりますが、一般的にはがんの組織を含めて十分な範囲を切除したうえで、リンパ節を除去する処置をとります。また、補助療法として、手術の前または後に抗がん剤や免疫賦活薬を服用します。がんを全て取り払って永久的な治癒をする根治手術もあります。

早期胃がんの初診に適した診療科目