慢性虫垂炎はどんな病気?

盲腸炎といわれているものの中に慢性虫垂炎というのがあります。
急に右下部分が痛くなり我慢できなくなったのを急性虫垂炎といい炎症がひどくなってる状態です。場合によっては手術を必要としますが、慢性の場合はたまに痛みもなくなりますから便秘と間違えることもあります。
本当に炎症を起こしているかどうかは白血球が増えているか調べることでわかります。

慢性虫垂炎の主な症状は?

慢性虫垂炎で起こる症状は、これと言って決まったものではありません。
しかし、心窩部の痛みから発症するケースがよくみられます。そして徐々に右下腹部に痛みがか集中してきて、吐き気や嘔吐がおこります。
腹痛以外には微熱くらいしか無く、診断が付けられない事があります。
しかし腹膜炎と合併する可能性があり、その場合は互い熱に見舞われます。

慢性虫垂炎の主な原因は?

慢性虫垂炎の原因には様々な説が唱えられていますが、未だ確定はしていません。
ただ、何らかの細菌によって引き起こされることは事実であり、大腸菌を含むいくつかの細菌が発見されています。
発症の要因として考えられるものには、男性であること、都会ぐらしであること、肉食者であること、春や夏であることなどが挙げられますが、断定はできません。

慢性虫垂炎の主な検査と診断方法は?

慢性虫垂炎の検査方法としては、血液検査で白血球数を調べます。CRPの数値も調べて炎症の指標も検査します。ただし、症状が出ていない時に検査をしても正常値を示す場合があります。
また、腹部X線検査で虫垂内の糞石の有無や腸の状態を調べたり、腹部超音波検査(エコー)で虫垂が腫れて大きくなっているかを正確に知ることができます。尿検査で他の疾患がないかも確認します。

慢性虫垂炎の主な治療方法は?

慢性虫垂炎の治療法としては、手術で虫垂を切除してしまうことしかありません。薬物で手術を遅らせることはできるのですが、それは手術を先延ばしにしているだけに過ぎず、結局は手術をしていく他ありません。
慢性の虫垂炎では、虫垂に軽い炎症が起こっている状態にあるので、そちらを早期に切除してしまえば、あまり苦痛な時間を持たなくてもよくなります。

慢性虫垂炎の初診に適した診療科目