人畜共通感染症はどんな病気?
人畜共通感染症とは、その名前通り人と動物との間に共通する感染症のことです。この病気はWHOとFAOによって管理されています。主な病気に狂犬病やBSEなどがありますが、この病気の動物の対象は脊椎動物であるため、他にも魚類・両生類・爬虫類・鳥類が含まれます。動物から人へ感染するものが注目されますが、人から動物へ感染するものもあります。
人畜共通感染症の主な症状は?
人畜共通感染症とは、ヒト以外の脊椎動物も宿主とすることのできる病原体による感染症のことで、動物の病気が2次的にヒトに感染する事例が多くみられます。そのため、こうした感染症を引き起こす病原体は多数存在し、症状も、その病原体により様々です。細菌によるものとしては、赤痢、コレラ、腸チフス、ペストなどがこの種類の感染症として知られています。
人畜共通感染症の主な原因は?
人畜共通感染症の原因は、動物との直接的、間接的接触による病原体からの感染です。病原体は、数センチの寄生虫から、電子顕微鏡でなければ見ることのできないウィルスなど、様々です。動物とスプーンなどを共有するなどの過剰な触れ合いを避け、動物を触った後は手洗いうがいをする、体調の悪い時には動物に触らないなど、感染経路を断つことが大切です。
人畜共通感染症の主な検査と診断方法は?
人畜共通感染症に感染した場合の検査方法には疾患によって幾つかの方法が知られています。多くの場合、感染によって免疫機能が働き、体内に侵入した病原体に対抗するための抗体が作られることから、それらを捉える血清診断が有効となります。また、尿、便等と一緒に排泄された寄生虫や虫卵、内視鏡等で摘出された寄生虫や虫卵など、病原体そのものを同定することもあります。病原体検索対象に血液や喀痰を使用することもあります。
人畜共通感染症の主な治療方法は?
人畜共通感染症とは、感染している動物に直接接触したりその動物の糞や毛垢などを媒介し、人とそれ以外の脊椎動物の両方に寄生・感染する病原体によって発症する感染症のことです。オウム病や鳥インフルエンザなどがこれにあたります。この病気の治療法は、原因となっている病原体に合わせて、抗生物質や抗真菌剤による薬物治療と対症療法をします。
人畜共通感染症の初診に適した診療科目