黒色便はどんな病気?

黒色便とは、別名をタール便と呼び新しい道路を舗装した後の色に似ています。
便が泥状で真っ黒だった場合は、消化器官の胃や十二指腸などから出血している可能性があり、病気の前兆として見る事が出来ます。
短期間の黒い便なら経過観察で問題ないのですが、数週間にわたって続くようになると重篤な消化器官の病気を疑った方が良いでしょう。
黒色便が続くようでしたら、消化器外科・肛門科といった専門医に相談する事をおすすめします。

黒色便の主な症状は?

黒色便とはどのような症状かというと、名前の通り、便が黒くなることです。
通常、便の色は茶褐色が一番健康的な色です。
食べ物の影響を受けたり、便秘が続いたりして少々黒っぽい便が出た場合は病気と無関係のこともありますが、泥状で真っ黒い便が長期間続く場合には、重大な病気の可能性が高いので注意が必要です。
内蔵から大量に出血している場合には貧血になることもあります。

黒色便の主な原因は?

便秘により体内に長期間留まっていた便も黒色になりますが、病気や薬が原因で黒色便が出ることもあります。
まず薬ですが、貧血により経口鉄剤を処方された方に起こりやすいです。鉄が体内で酸化することで便からの排出時に黒くなるため、服用が終わると元に戻ります。
黒色便が続く時、その原因としては内蔵、特に食道や胃、十二指腸など上部消化器官での出血の疑いがあります。胃酸に触れると血液が黒くなり、便と一緒に排泄され黒色便が出ます。

黒色便の主な検査と診断方法は?

黒色便の症状が出た際の検査方法について、どこからの出血であるかを特定する為に、何種類かの検査を行います。
まずは、実際に便に血が混ざっているのかどうか、便潜血検査をします。
便潜血がみとめられたら、どこからの出血かを特定する為に、内視鏡検査を行います。
胃カメラ、大腸カメラによって、ほとんどの人が出血箇所を特定することができます。

黒色便の主な治療方法は?

黒色便の治療法は、病気の種類で様々に異なりますが、胃炎や胃潰瘍の場合には、薬を服用することで改善します。
内蔵の出血が原因の場合は出血部位に合わせた止血処置を行います。
多くの場合潰瘍から出血しているので、電気メスやレーザーなどで焼灼して止血します。
その他、静脈瘤の破裂の場合には、食道内に特殊な風船を入れて膨らませることで、出血している箇所を内側から圧迫することにより止血をする治療方法がとられます。

黒色便の初診に適した診療科目