ミクリッツ病はどんな病気?

ミクリッツ病とは唾液腺や涙腺にリンパ球が浸潤し、炎症をおこす唾液性疾患のことです。腫れてきますが、痛みはありません。男性に多く見られ、自然に症状が治まるケースもあります。治療方法は全身の検査をして基礎疾患を明らかにし、その治療をします。検査しても基礎疾患が見つからない場合には非ステロイド抗炎症薬を投与し経過観察します。

ミクリッツ病の主な症状は?

ミクリッツ病とは、 シェーグレン症候群に似ている 唾液腺疾患のひとつと言われています。 症状の現れ方としては、男女で現れ方や、現れる頻度に差はないとされています。口の中や目が乾燥するなどとかいった病状は強くでたりしません。唾液腺や涙腺が両側または片側 にはれる病状が出たりする場合があります。腫れた部分にはとくに痛みを伴うことはありません。

ミクリッツ病の主な原因は?

ミクリッツ病の原因は、唾液を分泌する唾液腺や、涙を分泌する涙腺に、リンパ球がしみ込んでしまうことにより、慢性の炎症を起こしたようになることです。細菌やウイルスの感染などの、何らかの要因により、自分の体のタンパク質を抗原と認識してしまい、リンパ球が自らを攻撃してしまう状態と考えられていますが、現代の医学ではリンパ球のしみだす要因は確定していません。

ミクリッツ病の主な検査と診断方法は?

ミクリッツ病の検査方法は、口腔内の視診となっています。口腔内にある唾液腺の両側、または片側が腫れ上がっているのです。また、唾液腺だけではなく、涙腺にも症状が現れる特徴があって、涙腺の腫れがないかどうかのチェックもするのです。基本的にこの病気の場合には、痛みがないということが特徴なので、炎症を起こしている部分を触診してみて、患者の反応を確かめます。

ミクリッツ病の主な治療方法は?

ミクリッツ病は、まず原因となっている基礎疾患の有無と、全身にどのように広がっているかを診断することが大切です。その後、原因の疾患があるのなら治療をします。特に原因が不明で病気が起こっている場合の治療法は、非ステロイド抗炎症薬を用いて、様子を見ていきます。経過を見ている間に、症状が消えることもありますが、悪性リンパ腫になる恐れもあるので、経過観察は必要です。

ミクリッツ病の初診に適した診療科目