単純性血管腫はどんな病気?
単純性血管腫とは、盛り上がっておらず平坦な血管腫のことで、赤あざ、ポートワインステインなどとよばれています。特徴は、生まれたときからあるということです。この血管腫は自然に消える可能性が低いです。また、大きさは成長するにつれて大きくなるものと、ほとんど変わらないものとがあります。命への危険はなく、見た目が気になれば、治療して取り除くこともできます。
単純性血管腫の主な症状は?
単純性血管腫の症状とは、境界のはっきりした赤色から暗赤色の平らあざが生まれた時からみられ、自然に消えることはあり得ません。また体のあらゆるところからこのあざができるところが特徴です。昔は切除など肌に直接傷をつけるものが主流で傷跡が残ったりしましたが、最近はレーザー治療が急速に進歩したおかげで皮膚を傷つけずに痛みなく治せるようになりました。
単純性血管腫の主な原因は?
単純性血管腫という病気は、局所的に真皮の毛細血管が構造異常を起こすことによって発生します。ここで述べた毛細血管の構造異常とは真皮浅層の毛細血管拡張のことを指します。この病気は真皮にある毛細血管拡張といったことが原因となって引き起こされるのです。なお、この病気は遺伝によって引き起こされるものではないということが医学的に解明されています。
単純性血管腫の主な検査と診断方法は?
単純性血管腫は、皮膚の毛細血管が先天的に増加してできたものですので、基本的に美容形成クリニックや、皮膚科などを受診して、まずは問診し状態を把握します。次に色や腫れなどを視診と触診の検査方法によって判断します。この病気は、年齢と共に消える場合がありますので自然治癒に任せる場合もありますが、レーザーによる治療になる前にその効果を判断するためにパッチテストを行います。
単純性血管腫の主な治療方法は?
単純性血管腫の治療法は、色素レーザー治療や他の手法によって行います。主要な治療となるのが色素レーザー治療です。部分麻酔あるいは全身麻酔を行った後、色素レーザーで患部を照射します。施術後は、抗生剤を含む軟膏を塗布します。また、色素レーザー療法の他にも、放射線療法や冷凍療法、あるいは電気凝固法などのような治療手段もあります。
単純性血管腫の初診に適した診療科目