低カルシウム血症はどんな病気?
低カルシウム血症とは血液中のカルシウム濃度が著しく低下した状態をいいます。尿から必要以上にカルシウムが流出したり、骨から血中にカルシウムの移動が上手くいかなかったりするとカルシウムの血中濃度が下がります。
血中のカルシウムが低下したままだと、全身けいれんや手足のしびれなどを引き起こします。
急性の場合はカルシウム注射、慢性の場合はカルシウム剤やビタミンD剤などを処方します。
低カルシウム血症の主な症状は?
まず低カルシウム血症の主な症状として、神経的なもの、手指のしびれ、くちびるのしびれ、全身痙攣、不穏、せん妄、興奮状態にすぐなる、幻覚などが挙げられます。そのほかには、心筋の収縮力の低下、不整脈、てんかん発作、消化管の不良、悪心、腸管痙攣、嘔吐、下痢、湿疹、皮膚の乾燥、脱毛、爪や歯や毛髪の形成不全などが起こると考えられます。
低カルシウム血症の主な原因は?
低カルシウム血症状の原因は、体内のカルシウムの不足により起こるものです。食事でのカルシウムの摂取量が不足している場合や、他の病気やビタミン不足によってカルシウムが吸収し難い体の状態にあるとき、このような病状が起こります。また、副甲状腺の機能が低下することによって、カルシウムの体内への吸収が阻害されている場合も考えられます。
低カルシウム血症の主な検査と診断方法は?
低カルシウム血症とは、血清中のカルシウム濃度が基準値以下の状態となることで起きる病気です。血液中のタンパク質が減少すると、タンパク質に結合するカルシウムの量が減少することで発症します。この病気の検査方法は血液の生化学検査で、血液中のイオン化カルシウム濃度を測定したり、血清アルブミン値やP濃度を測定することで分かります。
低カルシウム血症の主な治療方法は?
低カルシウム血症の治療法は急性の場合はカルシウムの注射療法が行われます。慢性の場合はカルシウム剤やビタミンDなどの飲み薬を服用します。カルシウム濃度が7mg/dl以下になったときは、低カルシウムになっています。そうなると手や指、くちびるの痺れがでてくるので、カルシウム製剤を点滴で動脈から入れます。
活性型ビタミンDが生産障害の場合には活性型ビタミンD製剤を投与します。
低カルシウム血症の初診に適した診療科目
- 内分泌科 ( 内分泌科の病院一覧 )