コレラはどんな病気?
コレラ毒素によって発症するこの病気は、菌に感染した食物を摂取することで発症します。この病は、潜伏期間が数日から早ければ数時間で発症することがあります。症状としては軽い場合もあれば、ひどい時には下痢を1日に何十回も引き起こします、そのかわり発熱や腹痛はなく下痢により脱水症状となり、低体温や血圧低下が起こり死亡することもあります。
コレラの主な症状は?
体内に入り数時間から遅くても3日で発症するコレラ。嘔吐や下痢で始まるその症状には、発熱、腹痛がないことが特徴です。軽症であれば数日の下痢で治まりますが、重症の場合、激しい嘔吐や下痢が突然起こります。お米のとぎ汁のような下痢便が一日20回から30回ほど出ることで身体の水分がどんどん失われ、血圧が低下し、皮膚が冷たくなり衰弱していきます。
コレラの主な原因は?
コレラは菌に汚染された飲み水や加熱が十分されていない魚介類などを摂食することを原因として感染する急性の胃腸炎です。我が国において発症する方のほとんどは衛生状態が十分でない発展途上国などへの海外旅行の際に罹患することが多い感染症です。数日間の潜伏期間を経て突然下痢と嘔吐が発生し、便は白い液体状のものが大量に排泄されて、脱水症状をきたします。体液が急激に失われるため死に至ることもあります
コレラの主な検査と診断方法は?
コレラの検査方法は、まず患者の大便からその毒素が発見されるかを確かめます。理想的な便の種類は新鮮な下痢便で、検査には少なくとも二日から三日かかります。検査後に病気を引き起こす毒素が便から発見されたら、その時点で診断が下されて医者は保健所にその旨を届け出ます。このとき、脱水の症状によって血液や尿の検査所見は違ってきます。
コレラの主な治療方法は?
コレラの治療法は、輸液で全身状態の改善を図ることと、抗菌薬で除菌を行い、下痢の期間を短縮させ、感染の拡大防止につなげることを基本に据えます。特に、輸液は、治療上最も重要であり、嘔吐や下痢、脱水がひどい際には、点滴を用いて乳酸リンゲル液を静脈内に注入したり、1日に10l以上の輸液を行います。また、抗菌薬には、ニューキノロン系薬、テトラサイクリンが用いられ、小児ではエリスロマイシンが用いられます。
コレラの初診に適した診療科目