husはどんな病気?
溶血性尿毒症症候群(hus)はベロ毒素産生大腸菌(VTEC)の感染が主因で、このVTECは約半分がO157:H7という血清型の大腸菌です。感染後は消化器症状・上気道症状に続いて、血小板減少性紫斑病・溶血性貧血・急性腎機能障害を起こします。乳幼児の罹患が多いですが、成人にも発症します。治療のポイントは急性腎不全への対応を上手に行う事で、ベロ毒素を吸着する薬剤を使う時もあります。
husの主な症状は?
husとは、日本語では溶血性尿毒症症候群と呼ばれていますが、主に、三つの症状があると言われています。一つ目は、腸の免疫に関する細胞が破壊されることによる、下痢、腹痛、嘔吐などです。二つ目は、赤血球が破壊されることによる貧血です。三つ目は、急性腎不全の発症です。その他には、肝臓や膵臓の働きを妨げたり、脳症の発症等があります。
husの主な原因は?
husの原因の一つとして病原性大腸菌O-157、O-111などによって生み出される、血管を破壊する成分を持つ細胞障害性毒素ベロトキシンがあります。その他にもシスプラチンやマイトマイシンCなどの薬剤性によるもの、進行性全身性硬化症や全身性エリテマトーデスなどの膠原病によるもの、赤痢菌や腸チフス菌などの感染症によるものがあります。
husの主な検査と診断方法は?
hus(溶血性尿毒症症候群)にかかっているかどうかを確かめるのにはどのような検査方法があるのでしょうか。この病気に感染して胃腸炎が発症している段階では、便の細菌検査をしてO157によるものかどうかの検査をします。O157に感染しているとわかったら、その次は溶血性尿毒症症候群まで進行していないか、血液検査や尿検査を行います。
husの主な治療方法は?
husの治療法は、血液透析やステロイドパルス療法によって施していきます。尿毒症に対して、人工透析や腹膜透析といったような血液透析を実施します。そうして、血中尿素窒素を血液内から取り除いていき、血中の電解質を正常な値に維持します。また、脳に症状が表れている場合には、ステロイドパルス療法によって治療を行っていく方法もあります。
husの初診に適した診療科目