レイノー現象はどんな病気?
レイノー現象とは、手や足の指先にある小さな動脈の血流が悪くなることで発生し、冷感や皮膚の色が変化することです。基礎疾患が不明である場合、レイノー病と呼ばれ、40歳までの若い女性に多く見られる傾向があります。レイノー現象で指が白くなったときに痛みがない場合には、お湯で温めるだけで改善されます。
レイノー現象の主な症状は?
レイノー現象と呼ばれる症状は寒冷刺激にさらされた時、あるいは精神的緊張で起こり、手足の指の血管が急に痙攣し血液が流れにくくなることで最初は白い蝋のような蒼白色に変わり、冷感、しびれ感を伴います。刺激が終わって10~15分程度で赤色または紫色(チアノーゼ様)に変色して正常に戻ることが多いようです。はじめは冬季だけですが、進行すると季節に関係なく起こるようになります。
レイノー現象の主な原因は?
レイノー現象の起こる原因は、冷水などに手をつけるなどの寒冷の刺激、もしくは、精神的なストレスなどにによって手足の末端の小動脈が発作的なけいれんを起こすことにより血管を収縮させ、一時的に血流が途絶えることで発生します。しかし、現時点でその小動脈におけるけいれんが起こるのかの理由はわかってはいません。一説には、交感神経中枢の異常によるものであるとも言われています。
レイノー現象の主な検査と診断方法は?
レイノー現象は、寒冷刺激にさらされると手指が白い蝋のような蒼白色に変わり、しびれを伴うなどの症状が現れますが、その症状を利用して、発作を誘発することで検査を行う方法があります。また、サーモグラフィーなどを用いて体温の変化を観察することで診断を行う検査方法も存在します。
いずれにせよ、上記のような発作がみられる場合には、検査自体は比較的容易なことが多いです。
レイノー現象の主な治療方法は?
レイノー現象の治療は、まず寒冷の回避や禁煙をして誘因を避けます。ストレスが誘因の場合は、リラクゼーション法でカウンセリングや、軽い鎮静薬の投与などを行います。痛みが出る場合には血管拡張剤などの薬物の投与によって改善を図っていきます。
また、漢方薬を使用する場合もあります。重症の場合は交感神経の切除術を行っていきます。
レイノー現象の初診に適した診療科目
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