外斜視はどんな病気?
斜視とは左右の目がそれぞれ事なる方向を向いているために両眼視による立体視が困難になります。また、見ている対象が2つに見えてしまうという複視が起きてしまいます。その、目の視線が外側にずれている状態を外斜視といいます。両眼視差による立体視は2歳くらいまでに形成されるのでそれ以降まで斜視状態で生活した場合手術で矯正しても能力を獲得するのは難しいです。
外斜視の主な症状は?
外斜視の症状は黒目の部分が中心から外に少しずれていることがあり光を受けたときにまぶしく感じることがあります。両方の目が外側に向く人もいれば片側の目だけ外にずれることもあります。物を見ているときに二重に見えることもあり集中して一つのものを見ようとしても焦点が定まらないといったことがありますが疲れ目とは異なり見えにくい状態が続きます。
外斜視の主な原因は?
外斜視にはいくつかの原因があります。眼筋のバランスの悪さ、神経の異常などが代表的なものとして挙げられます。眼球を支えているのは眼筋という筋肉です。眼筋は1つの目につき6本ありますが、このバランスが悪いと眼球を支えきれず、左右の眼がバラバラの方向を向いてしまいます。脳腫瘍や神経の病気、脳の血管障害などが要因となっていることもあります。
外斜視の主な検査と診断方法は?
外斜視かどうか診断する場合、必ず行われるのが正面から光を当てて斜視の状態を把握する検査方法です。片側の目の動向が鼻側(内側)に寄るか、耳側(外側)に寄るかで判断します。光を当てる検査に加え、基本的な視力を確認するための視力検査、遠視や乱視などになっていないか確認するための屈折検査、きちんと両目で立体的にものを見ることができているかを確認する両眼視検査も必要になります。
外斜視の主な治療方法は?
外斜視の治療法は、斜視の種類や状態、患者の年齢を考慮して、手術を行うか、またはそれ以外の治療をするかを決定します。手術では両目の内側の筋肉と外側の筋肉のバランスを整えます。手術以外では、コンタクトレンズや眼鏡の装着、眼帯・アイバッチの装着、両目視機能訓練、プリズム処方などで目の機能自体を強化する治療、定期的なボツリヌス毒素注射で目の周りの筋肉に働きかける治療があります。
外斜視の初診に適した診療科目