脾腫はどんな病気?
脾臓が腫れて大きくなった状態を、脾腫と言います。別名巨脾症とも呼ばれます。多くの良性腫瘍・一部の悪性腫瘍は~腫と呼ばれますが、これは脾臓の状態の事であり、良性腫瘍又は悪性腫瘍を意味しません。
原因は肝硬変、門脈の閉塞や心不全の為のうっ血、細菌、寄生虫、ウイルスの感染による炎症が代表的です。治療は原因となる病気を治療することに専念します。
脾腫の主な症状は?
脾腫とは、脾臓が腫れた状態のことです。左上腹部の腫れや痛み、膨満感、呼吸困難、吐き気、嘔吐、便秘などに見舞われます。ただし腫れの程度によって症状は様々です。さらに脾臓が腫れて巨大化すると脾臓への血流が阻害されます。そのため、脾梗塞という脾臓の組織が壊死した状態におちいります。このときには、左上腹部に激しい痛みがおこります。
脾腫の主な原因は?
脾腫の主な原因は、マラリア、腸チフス、パラチフス、敗血症、感染性心内膜炎、亜急性・慢性の全身感染症、梅毒、肝炎などんpの伝染症の病気があります。また、脾臓が日本住血吸虫、ジストマ、エキノコックスの寄生虫に侵されたり、膿瘍が出来た時にも発症します。
そのほかにも、バンチ症候群、白血病、慢性膵炎や胃がん、膵がんなどによる脾静脈の狭窄や閉塞も原因となる場合があります。
脾腫の主な検査と診断方法は?
脾腫の検査方法として、ほとんどの場合が、医師の触診によって発見することができますが、他の検査と併用して確定診断を行います。まずは血液検査で、白血球や赤血球、血小板の数値が減少していないかを調べます。また腹部のレントゲン検査、超音波の検査などで、脾臓の大きさの確認や他の臓器への影響がないかなどを調べます。
脾臓は出血をおこすと止血ができない場合があるので、細胞診は行われません。
脾腫の主な治療方法は?
脾臓の周辺の筋肉や臓器に影響を与えている場合は、脾臓を切除する手術を受けることで症状の悪化と、脾臓の腫瘍の転移を予防することが出来ます。脾臓が腫れ上がっている時や、破裂しそうな場合は脾臓を摘出する手術を受ける必要があります。
症状が軽い脾腫の場合は、抗がん剤治療を受けると症状が治ります。放射線を脾臓に当てる治療法も効果的です。
脾腫の初診に適した診療科目
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