今注目が集まっている医療や健康情報を病院検索ホスピタが厳選して分かりやすくお届け!今回は『ライム病ってどんな病気?』をご紹介させて頂きます。

感染症と聞くと世界的に流行しているコロナウィルスをイメージしますが、ライム病も感染する病気になります。分類としては、デング熱や日本脳炎などと同じ第4類感染症に分類されますが、どういった原因で感染してしまうのでしょうか?
今回は、ライム病の感染経路や発症した場合の症状、治療法など詳しく解説するので、感染しないように注意しましょう。

ライム病は媒介によって感染する?

ライム病は、日本での感染の報告は少ない病気ですが、どういった経路で感染するか知っていますか?
感染経路や感染してしまった場合の症状など詳しく説明するので、しっかりとポイントとしておさえておきましょう。

原因

ライム病は、1986年に国内で初めて感染が確認され現在までに症例として報告されている件数は、300件に満たない件数となっています。

ライム病の感染経路は、屋外によくいる体長3mm~10mmほどのマダニが原因とされ、マダニがシカや野ネズミなどを吸血し保菌していたスペロヘータという細菌を媒介することによって発症するといわれています。

ライム病は、マダニによる媒介が原因となりライム病にかかった人から感染することはないため、あまり神経質になりすぎにないようにしましょう。

症状

ライム病には、様々な症状がみられるため複合的にライム病になっていないか判断するようにしましょう。
・関節痛
・発熱
・赤斑

ライム病になるとだるさや関節の痛み、発熱などインフルエンザのような症状が現れます。インフルエンザとの違いは、症状がおよそ30日近く持続することと、感染してからおよそ2週間ほどでマダニに刺されたあたりに赤斑が発生するため判断する基準としましょう。
また、マダニは、秋に活動が活発になるため屋外で遊ぶ際には、露出を少なくしマダニによる媒介を防ぐようにしましょう。

ライム病ってどうすれば治るの?

ライム病は、マダニが媒介することにより感染する病気です。歌手で有名なジャスティン・ビーバーも発症したことがある病気ですが、治すことは出来るのでしょうか?
ライム病と判断する方法などを交えて詳しく説明します。

見分け方

ライム病かどうか判断できる方法について紹介します。

◆血液検査
ライム病を見分ける方法として、血液検査やマダニに刺された部分から体液を摂取する方法があります。血液検査では、2割5分くらいの確率で間違って陽性反応がでてしまうため、ライム病と誤診される場合があります。

ライム病の見分けるポイントは、医師の診断でも可能ですが間違いもあるため、特徴的な症状を勘案してから医師による診断、治療を受けるようにしましょう。

治療

マダニ刺されてしまい、ライム病の症状が出た場合の治療方法について説明するのでポイントとしておさえておきましょう。
・抗生物質による治療

マダニ刺されてしまい、ライム病の疑いがある場合は、ただちに医師の診断を受けるようにしましょう。
ライム病の治療は、症状によって使用する薬がかわり、髄膜炎などの症状がある場合は、セフトリアキソンを使用し、紅斑の症状が現れた場合は、ドキシサイクリンを使用します。
ライム病の抗生物質は、数週間近く摂取する必要がありますが、必要以上に使用すると菌への抵抗性を発現するリスクが高まるため、医師と相談し適量を摂取するようにしましょう。

予防

ライム病にならないための予防法について紹介します。

・露出を抑えた服装
・明るい服装
・虫よけスプレーの使用
・茂みにはなるべく近付かない

ライム病は、マダニを媒介するため必要がない場合は、住処となる茂みにはなるべく近付かないようにしましょう。

また、山や外遊びなどで外出する場合は、防虫効果のある虫よけスプレーを使用し、なるべくマダニ刺されないように露出を抑えた服装や、マダニが服に付着したわかるように白色や明るい服装を着るようにしましょう。

まとめ

ライム病は、日本で感染している症例が少なく、人から人へ感染しない病気ですが、一度感染してしまうと、発熱など長期に渡って痛みなどに悩まされてしまいます。
また、治療についても数週間ほど継続する必要があるため、予防を徹底し感染しないように注意しましょう。