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今回は『注目のダイエットフード「キヌア」って?』をご紹介させて頂きます。
NASAも注目した「穀物の母」
キヌアとは、ケチュア語(南米で話される言語)で「穀物の母」を意味します。アンデス山脈一帯が原産で、小さく見た感じは種のようですが、キビやアワなどと同じ雑穀に分類される食べ物です。
キヌアは、およそ5000年前から食用として栽培され、「マチュ・ピチュ」で知られるインカ帝国の人々の健康を支えたといわれています。そして近年、その並外れた栄養バランスに、NASA(アメリカ航空宇宙局)が「宇宙食候補」として検討したことから、キヌアはスーパーフードとして話題になっています。
なぜ、キヌアは健康志向の人に、人気があるの?
キヌアがスーパーフードと呼ばれ、健康食品として人気があるのは、高い栄養価が理由です。主な栄養としては、
(1)牛乳に似た構成のタンパク質が多く、
(2)マグネシウム、リン、鉄分などのミネラルやビタミンBが豊富で、
(3)緑黄色野菜に匹敵する量の葉酸を含み、
(4)リシンやメチオニンなどの必須アミノ酸が多い
ことが挙げられます。他にも、食物繊維が玄米の約9倍も含まれているため、欧米の健康志向者のあいだでは、ダイエットフードとしてすでに定着しています。また、グルテンを含まないため、アレルギーを持つ人でも摂取できるのが、うれしい特徴といえるでしょう。
女性に「ありがたい成分」が豊富
キヌアは欧米では特に女性のあいだで人気が出ています。理由の1つには、女性にありがたい成分が多く含まれているからでしょう。キヌアは、他の穀物にくらべて、鉄分、亜鉛、ビタミンを多く、またバランスよく含まれているため、血液の流れをサポートして、貧血の解消、冷え性の改善に効果があらわれます。
また、キヌアには「フィトエストロゲン」と呼ばれる物質が含まれています。フィトエストロゲンは、卵巣から分泌される「エストロゲン」という女性ホルモンと似た働きをすることから、「植物性卵胞ホルモン様物質」とも呼ばれています。
「女性らしい体」が維持できる
エストロゲンは、お肌や髪をきれいに保ち、胸やお尻に丸みを持たせるなど、女性らしい体作りには欠かせないホルモンです。しかし、30代半ばから減少するため、肥満、生理痛などの症状に悩む女性が少なくありません。
キヌアを積極的に摂取することで、
(1)女性らしい体が維持される
(2)生理不順が解消される
(3)生理痛が軽くなる
(4)更年期障害の対策になる といわれています。
「食べるまえ」に気をつけて!!
キヌアには「サポニン」という物質が含まれています。サポニンはコレステロール値を低下する効果がある一方で、赤血球を破壊する性質があります。
また、強めに苦みがあるため、食べるときは事前にサポニンは除去しましょう。キヌアを水にさらし、泡が立たなくなったらOKです。キヌアをゆでてお召し上がりください。
スープに入れたり、サラダにまぜたり
キヌアの食べ方はたくさんあります。「キヌア、レシピ」で検索してもたくさんヒットします。少しのキヌアを加えるだけで、いつもの食事に、新鮮な食感と彩りが得られるでしょう
(1)ご飯といっしょに焚く
(2)スープに入れる
(3)サラダにまぜる
(4)ナッツなどと合わせておつまみに
(5)衣にまぜてフライにする
(6)グラタンやラザニアにトッピング、などがポピュラーな使い方です。いろいろ試して、自分に合った食べ方を探してみると楽しいでしょうね。