残尿感について

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とも
30代女性です。
トイレは近い方で、よく行きますが、残尿感も気になり、再び行っても僅かに排尿されます。
これは、何か病気の1つなのでしょうか?
残尿感とは、おしっこをした後も、尿が出きっていない感じ、残っている感じがあるということです。
多くの方は、実際に尿が残っていることは少なく、尿を出すための膀胱の働きも問題がないようです。
排尿をした後も、実際に尿が膀胱にまだ残っているのを「残尿」と言いますが、
残尿感は実際に残尿があっても、なくても出てきます。
残尿感は炎症にともなって出てくる場合と、炎症がはっきりしないのに出てくる場合とがあります。
炎症に伴って出てくる場合の典型例は女性の膀胱炎です。膀胱炎の場合では排尿時の痛み、尿が近い、
混濁尿などの症状とともに残尿感が出てくることがあります。
膀胱炎の多くは大腸菌による感染ですので、適切な抗菌薬による治療で数日の内に症状が改善されます。
また、女性でははっきりとした炎症がないもかかわらず、残尿感が症状としてでてくることもあります。
しかし、原因となっている病気を見つけ出すことは、大変、難しいことが多いのも事実です。
間質性膀胱炎、過活動膀胱などが、臨床経過の中で発見されることもあります。
また、更年期症状の一つとして出てくることもあります。残尿感のみの場合であれば、
この症状が良くなったり悪くなったりしながら最終的には残尿感がなくなってしまうというのが大部分です。
貴女は30代の女性であり、頻尿傾向にあり、少し残尿感もあり、再びトイレに行くと僅かに排尿が認められるそうですね。
ご心配はないと思いますが、膀胱憩室なども考えなければいけません。
一度、専門医の診察を受けられたらいかがでしょうか。